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真実を求めて/王道を求めて

Tr6-7 真実を求めて

キャラクターのテーマがゲーム内で流れるタイミングは章のラストだったりするので、事前にトレイラーなどでそのキャラのテーマを聞いていない限りは、プレイヤーが初めて聞くのはそのタイミングになるんですよね。
なので、実質的にはキャラテーマより先にバトルExtendアレンジの方を先に聞く事になるわけで、この「真実を求めて」のような、キャラテーマとだいぶ雰囲気に差がある曲はどういう風に皆さんの元に届いているのだろう?と少しだけ心配になったりもしてます(笑)
なにせ作っている本人はその曲を新鮮な気持ちで聴くには記憶を一度消すしか無いですからね🤔

最終的には章が進むにつれ、何回かキャラテーマを聞く機会がありますし、バトルExtendの流れるタイミングはもはやお馴染みみたいになっていますので、シリーズをプレイされている方はスッとそれらを理解して頂けると思いますが、やはり初見プレイの方がどう感じるかは不安だったりします。

一度で覚えられるキャラクターテーマフレーズを頑張って作る事も大事ですが、それらをどうゲーム内で鳴らして、その曲で伝えたい真意を間違いなく伝える事も同じくらい大事で、まだまだ改善の余地があるなぁと思うと共に、ゲームBGMの演出の難しさを感じる瞬間でもあります。


Tr6-8 王道を求めて

この「王道を求めて」のメロディラインって、実はヒカリのテーマのフレーズとは少しだけ変えているんですよね。
というのも、原曲が結構テンポが遅くメロディもフレーズの幅が広く雄大な雰囲気なので、テンポを上げると必然的にその幅広さが短くなってしまい、少し慌ただしさを感じさせてしまうのですよね。
元のテーマの雄大さを損なう事なく、バトル前の緊迫感も演出する為に、敢えてフレーズを少し間引いて、アレンジをしています。

逆に、「至る、王道の果て」では、テーマフレーズ通りの間引いていないアレンジにしているのですが、こちらの場合は出だしでは後ろのリズムは細かく動いておらず、テーマフレーズがドーンと目立つ形になっていて、その後リズムがビルドアップしていって盛り上がっていく、という形になっているので、間引いていないテーマフレーズが生きる形になっています。(のはずです。)

この両アレンジの違いを改めて意識して聞いて頂くと、面白いかもしれません👌


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