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実は最高傑作では!?「君といた未来のために」(1999年)#堂本剛

何がきっかけだったかわからないが、先日、「君といた未来のために」という1999年のドラマを全話見た。

「君といた未来のために」を何かしらのきっかけで思い出し、それがとてもおもしろかったのを覚えていたので、もう1回みたくなって、自分から積極的に見に行った。

全10話なので、一瞬で見れた。中国のドラマは50話とかあり、それに慣れていたせいか、1日で一瞬で見れた。

さて、

このドラマ、実は最高傑作なのではないか?

めちゃくちゃおもしろかった。

放送時期を調べてみると、私がちょうど小学校6年生から中学に上がるようなタイミングであったことがわかった。小学校の友人の木村くんが「隣の家、あるがな」(※)と教室で言っていた超具体的なシーンが奇跡的に蘇ってきた。
※「君といた未来のために」の主人公の台詞

何が面白いのか?

まず、感性的な話になるが、時間がループしたり、死んだお母さんとか、佐野史郎とか、このあたりが、不思議かつ何か怖い。それがドラマをワクワクさせる。

そこにつきるが、
あえてよかったところを書いてみよう。

人生を繰り返し、覚えている未来の記憶を頼りに、人生をやり直していく主人公の堂本剛。

結局、過去の(未来の)記憶に頼って、チートして掴んだものに満足はないことを体感していく。

また、自殺しがちなshigeをチートの人生で手助けししすぎて、これまた死なせてしまったことなどは、自分の実力で掴み取っていないものがいかに空虚なものであるかを悟らせる。

仲間由紀恵は、せっかく頑張っても、全部リセットされる悲しさを嘆いていた。

「今度こそ幸せになろな」と、この一回きりの人生、周りの人と幸せになることが最善だ、というようなことを人生ループ組は掴んでいく。

今の自分が本当に感じる痛みに向き合おう。そして、チートしようとするな。こうしたメッセージを受け取ることができる。

結局、自分の父親母親、周りの友人関係など、自分の生まれた境遇を受け入れて、それを土台にどう生きるか?を考えることでしか、充足感を得ることはできない、というようなことを示唆する話だったと思う。

という分析もできるが、
やはり、あの大晦日に母親の幽霊みたいのが見えるところとか、忘れ物の森の音楽とか、ドラマを通じてよく流れるふぁ〜という不思議な音とか、そういうなんか、怖い感じが一番印象に残っている。

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