詩歌:白鳥の卵
白き翼を陽に広げ
水をはじきて川にふる
いづこより君は来たりやと
問へど束の間、北へゆく
青を仰ぎてよろめきぬ
絹絲の如く柔らかなる
翼のたわめき、温かなる
冬の陽射しに輝きて
卵を見しためしにあらず
君の言の葉もえ聞かで
何百何千、渡りゆく
雪降る季節のらうたさぞ
小夜ふけるころ夢見つつ
着水の音のまぼろしに
驚きて川辺見回すほどに
君のすがたをまたゆかし
詩を書くひと。押韻の研究とかをしてる。(@sagishi0) https://yasumi-sha.booth.pm/