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【DDT】青木真也さんは毒ではなく薬だったのですわーッ!!!【KO-D初戴冠】

 皆さまごきげんようーッ!!!いつも読んで下さっている方は押忍ですわーッ!!!初めましての方は初めまして押忍ですわーッ!!!というわけで押忍ですわーッ!!!

 さて先日のDDT後楽園ホール大会において、上野勇希 vs 青木真也さんのKO-D無差別級選手権試合が行われましたわ。その結果、青木真也さんが王座を初戴冠し、新王者となったのですわ。その結果もさることながら、事件は試合後に起きましたのよね。何と青木さんが「中嶋勝彦にやり返す」と明確に宣言したのですわ。これ、すげぇことだと思うのですわ。

 何がすげぇって、青木さんって総合格闘技のビッグネームでありまして、どうしてもプロレスファンからは黒船扱いされるところがあるじゃないですか。しかしながら、青木さんの発言の立ち位置がどうにも「DDTの一員として」というものでありまして、今回極限グッと来ますのよね。

 それと申しますのは、青木さんの格闘家人生に根ざすところがありますわ。異端の感性と技術によって格闘技界を渡り歩いて来た青木さんは、どうしても“個”のイメージがありますわ。2014年からはIGFでの澤田戦を皮切りに、プロレスにも進出し、さらに個としてのイメージに拍車がかかりましたけれども、プロレス参戦も10年となり、孤高を貫いてきた男がふと周りを見渡しましたらば、DDTに居場所が出来ていたと。だからこその「中嶋勝彦にやり返す」という発言となり、その本当の心が垣間見えてしまったのですわ。

 格闘技界隈での青木さんは、常日頃、エッジの効いた発言で色んな選手の心をえぐり散らかしておりまして、無神経にも程がある自分大好きぱんちゃん璃奈以外の全員に特効ダメージが入るキラー中のキラーなのですけれども、今回のKO-Dに向けて、頻繁に上野勇希を話題にしていましたわ。それを見るにつけ、「こんなに真剣に、細やかにプロレスに気持ちを割いてくれますのね」とわたくしは日々思っていたのですけれども、試合内容でも「こりゃあ本気で“プロレスラー”していますわ」と思いましたのよね。何しろファーストコンタクトがロックアップで、呻きながら押し合いで意地を張りましたのよね。異端の存在でアンタッチャブル、かつトリッキーなイメージの青木さんの「ファーストコンタクトがロックアップ」というのは、それだけで凄いインパクトがあると思いますの。しかしそれが序の口で、格闘の見地からプロレスを捉えた動きで試合を展開させ続け、さらに、ブリッジワーク、トペと、プロレスらしいプロレスの動きまで織り交ぜて来ましたわ。そして、とんでもない速さでコーナーを駆け上がってのダイビングニードロップ、技術で極める卍固め、そこからグラウンド卍固めに移行して絞め続けて勝ちましたわ。

 今回の青木さんの試合からは斜に構えた部分がなく、真っ直ぐ真摯にプロ・レスを完遂しましたので、ぜひ観ていただきたいですわ。この内容だからこそ、わたくしは青木さんをDDTの、プロレスのチャンピオンとして認識して、遠藤哲哉、そして中嶋勝彦との対峙を見たいと素直に思わされワクワクしましたわ。ちなみに格闘技ファンにも今回の青木さんの姿を観てほしいと思う次第なのですが、もし観たらどう思うのかしらね。こんな真っ直ぐな青木さんって、DREAMに思い入れを持ってキラキラした発言をしていた頃以来かもってぐらいで、わたくし的にはとってもいいですし、遠藤哲哉の真摯な言葉を聞いて選手権試合に合意したりと、マジで最高にプロレスラーしていますのよね。DDTは遠藤哲哉が中嶋勝彦にKOされて以来、どこか陰りがつきまとうようなところがありましたけれども、これを戦いで払拭しようとして、奇しくもDDTの一員としての意識を吐露してしまった青木さんは、DDTにおいては毒ではなく薬だと多くの方に知っていただきたいのですわーッ!!!

 押忍ですわーッ!!!

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