抽象・具体の解説と図解〜僕なりのロジカルシンキング〜
牧野です。
抽象と具体のイメージが浮かんだので、図とともに残します。
巷ではロジカルシンキングの一部だそうですね。
これまでTwitterで「抽象・具体」と発信しておりましたが、実はこの記事を書くまでなんと表現が微妙に間違っておりました。正しくは「抽象・具象」のようですね。
いやー、思い込みというのは怖い。しかし本記事は馴染みのある「抽象・具体」で進めます。ご了承を。
では。
この内容は今後、僕の会社でインプットとして使おうと思っています。
かなり感覚的なのと独自にたどり着いた感があるのでちょっと偏りがあるかも知れませんが、他の方にも参考になればと思っています。
このようなことを文書化していくことで、僕や僕の会社に興味を持ってくれる人が増え、しいては一緒に働く仲間が増えるといいなと思っています。
特に○○ディレクターという肩書の人に読んでもらいたいですね。ここに書くスキルはディレクターにとって必須です。
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なぜ書いたか
過去僕は度々「抽象・具体」についてTweetしてきました。
例えばこんな感じです。
しかし今思うとまだ自分の中でぼんやりしていたのかも知れません。
とある出来事があり「抽象と具体の関係」が自分なりにイメージでき、具象化できる方法が具体的に分かったため、この記事を書いています。
仕事の経験が浅い子、特にディレクターをやりたい子に伝えていきたい内容です。(これを理解しても、身に付けるためには実践と他社からのフィードバックが必要です。この点は僕ができるので僕の価値かなと思っています)
年齢を重ねると頭が固くなるというのは本当です。思考の癖とプライドが付いてしまい変わることは容易ではありません。(変わる必要はない!みたいな姿勢になってしまう人もいますしね)
そのためこのような思考プロセスは癖の付く前に身に付けたほうがいいなと思っています。これは苦労した僕の経験から間違いなく言えます。
ディレクターをやめてしばらく経ちますが、非常に重要なスキルでありながら、うまくできない人が非常に多いことに気づきました。
全然できなかった僕自身が多少は出来るようになりましたので、多くの人にも出来るようになると確信しています。
そんな中で、僕自身の会社では皆が身に着けより質の高い仕事が出来るようにしたいと思っています。
で、こんなことをTweetしまして、本記事に至っております。
いいたいこと
「具体」を考えるときは、「抽象的なモノゴト」をぶつけるターゲットを具体的に設定し、ぶつけ方を考えるとうまくいきます。
「抽象」を考えるときも同じです。
詳細は後述します。
抽象・具体とはなにか
Weblio辞書さんから引用させて頂きます。
抽象
事物や表象を、ある性質・共通性・本質に着目し、それを抽(ひ)き出して把握すること
具象
目に見える形のあること。姿や形をもっていること。具体。
まぁその通りですね。
よく言われる分かりやすい例は「森と木」ですかね。
具体的な例としてモノゴトを分類した際の言葉の細かさのこと、とも言えます。
例えば動物で考えると、
生き物→抽象MAX of MAX
動物→抽象MAX
哺乳類、鳥類→少し抽象
人間、クジラ→かなり具体
牧野という人間→具体MAX
こんな感じで、僕の感覚としては「言葉のレイヤー(層)」です。
抽象的なことほど層が高く、具体的なほど層が低い。
イメージは人それぞれあるかと思います。
抽象と具体が分かると何がいいのか
僕がフォローしている方や過去にRetweetやリプしたTweetを検索してみても、かなりの人が「抽象・具体」について言われています。
僕としてはどれも腹落ちする内容です。
他にもまだまだ出てきました。上からいくつか引用させて頂いたので、おそらくまだまだ腹落ちする意見が転がっていることでしょう。
ここからは僕の考えです。
前提
「抽象・具体」の行き来というのはスキルです。個人の価値観などではありません。そのため誤解を恐れずに言いますと、これができればできるほどビジネスマンとしての能力は上がります。
人それぞれレベルはありますが、抽象が理解できる人は具体を理解できますが、抽象が理解できて具体が理解できないということはないと思います。
(具体的な作業が分からないということはありますが、具体の概念は理解しているはずです)
よって、下記の図ですと上に上に伸ばしていくことになります。
僕が考えるメリット
下記2点です。
①本質を掴むことができる
②他社とのコミュニケーションが容易になる
①本質を掴むことができる
これができると非常に多くの恩恵があると思いますが、
・全体像や目的を理解して効果的な仕事ができる
・共通項を抽出できて学習の効果が大きくなる
などはぱっと浮かびました。やらなくていいことを判断できたり、効果的な指摘や意見を言えたり。
後者で言うと、問題が起きた場合など類似の事象からある程度対応が予測できたり、専門知識を勉強したときに自分の持っている知識との比較ができたりしますね。
ディレクターで言いますと、本来やらなくていい仕事の見極めや、顧客がやりたいことを本質に掴み場合によっては案件を止める必要などもあります。本質を掴めてないと、作ってみたら意味がなかった、みたいなことが発生してしまいいわゆる「イケてない」ディレクターになるわけです。
ディレクターとしては必須中の必須です。
②他社とのコミュニケーションが容易になる
思考の細かさというのは人それぞれ違うんですよね。すごく具体的な人もいれば、抽象的な人もいる。
でコミュニケーションのミスって実は思考の粒度が合致していないために起こることがかなり多いです。
一方は概念で、一方は方法論で話しているとお互いに「そういうことじゃないんだよな」となるように思います。
抽象と具体を行き来できると、相手に合わせた言葉のチョイスや話の細かさを調整できます。そうすると、会話の気持ち悪さや何言っているかわからない感というのは回避出来るわけです。
これはディレクターという様々な役割立場の人たちと話す役割をする上では非常に重要なスキルです。
どうしたら抽象・具体が分かるのか
前置きが長くなりましたが、本題です。
冒頭でこのように言いました。これを説明します。
「具体」を考えるときは、「抽象的なモノゴト」をぶつけるターゲットを具体的に設定し、ぶつけ方を考えるとうまくいきます。
「抽象」を考えるときも同じです。
まずイメージはこちらです。
具体性というのは、なにか抽象的な概念が具体的なターゲットにぶつかったときに発生するんだと気付きました。
抽象的ななにかが具体的な人やものの視点で見た時、それが具体を考えるときです。
原則、抽象化するときも具体化するときもこの図を頭に浮かべると分かりやすいと思います。
抽象→具体を考える場合
下記の例は、マネージャもメンバもそれぞれの思考の幅しかないと仮定しています。(メンバはマネージャの視点は理解ができず、マネージャは経営陣の視点が理解できない)
実際には様々な人がいるので、人によって伝える粒度を変えればいいです。
とある目標があり、達成したいとします。
この目標をマネージャにぶつけると、マネージャの視野では目標を理解できないため役割を果たせないので、作戦という形でマネージャにぶつける必要があります。
次にマネージャはメンバに実行方法をぶつける必要があります。メンバはマネージャの視点がないので作戦を聞いても「じゃあ何をすればよい?」となります。
(ここで作戦の理解ができる人はマネージャと同じ視点があると言えます)
具体→抽象を考える場合
ステップとしては少しずつ抽象的に考えられるようになっていくので、こちらのほうが重要かもしれません。
ただ、冒頭の基本の図をイメージして、自分にぶつかってきたモノゴトが何かの考え方に基づくものであるという認識が非常に大事だと思います。
よくある会社のミッションと自分の関係性を図にしてみました。
この図でいうと、上司の言っていることがどこに基づく発言なのかを確認するとより抽象的なモノゴトにたどり着きますよね。
なお、上司や先輩に言われたことをこのように遡っていて本質がない場合は、そのこと自体を改善するか、聞き流す程度にして放っておきましょう。
そのような事柄は上司や先輩の評価こそ上がりますが、仕事としては本質ではありません。
(上司や先輩の評価が超重要であれば、分かった上でやる戦術はありだと思います)
さいごに
抽象→具体、具体→抽象はやり始めた最初はぼんやりとしてよく分かりませんが、同じようなことを繰り返して少しずつ全体像を固めていくと、ようやく身につくスキルだと感じています。
一人でも頑張れば可能ですが、やはり指摘をくれる人と一緒にやるのが一番早く身につく方法です。
もし話していて心地良いとか、思考を整理してくれる人がいたらその人達は抽象・具体を理解していると思うので、フィードバックや指摘をお願いしてみてもいいかも知れませんね。
図もざっと作った雑なものであり、文章も改善の余地はまだまだありそうですが、伝えたいことは言えたかなと思っています。
また気づきがあればアップデートしようと思います。
改めて僕に興味が湧けばこちらからご連絡またはフォローください。
今年中に法人を設立し、来年からディレクターとして仕事を始めますので、一緒に働いてくれる人は絶賛募集中です。
https://twitter.com/yasumasa_makino
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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