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”成長なき高原社会へ”読書note72「ビジネスの未来」山口周

これからの社会は、成長のない高原社会を前提に、「文明的豊かさ」から「文化的豊かさ」を目指すべきと主張している。

これまでの人類の歴史をロジスティック曲線で示した図が非常に説得力があった。下記に示す。

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紀元前5世紀頃は、古代ギリシャで哲学が、各地で仏教、ゾロアスター教、ユダヤ教などが生まれ、今に続く精神・思想・科学の考え方の骨組みが地球規模で同時多発的に発生している。そして、次はルネッサンス・産業革命による爆発的人口増加の「近代」へ。

そしてそして、今、我々はロジスティック曲線の3つ目の変曲点にいる。人口で見ると、横ばいになる「高原」に達しているのである。コロナによって、その不可逆変化は加速すると山口氏は言っている。

ビジネスの価値も、「文明的」から「文化的」に転換すると主張する。「消費」「購買」より「贈与」「応援」というキーワードに近い活動にビジネスがなるという。「小さく、近く、美しい」を目指すべきという結論である。

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