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”電光石火の成長を実現する”読書note68「ブリッツスケーリング」リード・ホフマン

GAFAを例に出すまでもなく、いまやスタートアップに成功しても一気にスケールアップして世界市場を捉まえないと将来はあやうい。それを実現する考え方が、リスクやコストの増大と引き換えに電光石火の成長を実現することだと本書は主張している。膨大な成果を出すには、市場に素早く参入することが重要な戦略となるということである。

つまり、現代における成功は、スタートアップの成功×ブリッツスケーリングの成功の掛け算の結果となり、限りなく困難で難しいことになっている。本書はブリッツスケーリングの成功のポイントを整理する。

ビジネスモデルのイノベーション

確立されたビジネスモデルのパターンとして、7つが挙げられている。

➀モノではなくビットが重要
 商品であれサービスであれ、モノよりもビット(ソフトウェア)がキーとなる。
➁プラットフォーム
 プラットフォームがデファクトスタンダードを作り、圧倒的なネットワーク効果を生む。
➂フリーミアムモデル
 「無料」はディストリビューションとバイラル性(口コミ)を促進するツールとなる。
④マーケットプレイス
 オンラインのマーケットプレイスには制約がなく、グローバルである。
⑤サブスクリプション
 インターネット配信の効率性がサブスクリプションモデルを成功に導く。
⑥デジタルグッズ販売
 収益性と拡張性を兼ね備えたビジネスモデル。「例:スタンプ」
➆フィード
 ニュースフィードはユーザーエンゲージメントを促進する。

ビジネス・イノベーションを支える法則

根本的な法則➀ ムーアの法則 テクノロジーの進化を先読みする必要性
根本的な法則➁ 自動化する オートメーションなくしてブリッツスケーリングは難しい。
根本的な法則➂ 最適化ではなく適応に重点を置く 変化する環境を前提に動く。
根本的な法則④ 反逆的思考をもつ 人が行かない道を行く。

マネジメントのイノベーション

キーポイント➀ 小さなチームから大きなチームへ 海兵隊→陸軍→警察へ。
キーポイント➁ ゼネラリストからスペシャリストへ 成長するにつれ、スペシャリストの力が必要になる。
キーポイント➂ 担当者からマネージャー、そして幹部へ 会社がファミリーサイズならマネージャーは不要。部族サイズになれば、マネージャーが必要。村サイズを超えたら幹部が必要になる。
キーポイント④ 対話型から放送型へ コミュニケーションも変わる。
キーポイント⑤ データに対するインスピレーション 成長するにつれ、ダッシュボードが必要。
キーポイント⑥ シングルフォーカスからマルチスレッドへ スタートアップ時は一つのプロダクトに集中し、成長時は複数の事業に携わる必要がある。
キーポイント➆ 海賊から海軍へ 攻め一本やりから、攻めと守りの両方へ。
キーポイント➇ 自分自身をスケーリングする――創業者からリーダーへ

読後感:成功するのも本当に大変だな~

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