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左右反転ワールド11

俺は部屋にはいなかった。俺は外出しているようだ。いや、本当の世界の俺がこちらに来てしまったので本来いるはずの俺は逆にあちらの世界で同じように苦しんでいるのかとその姿を想像したが、とても笑いごとではなかった。笑えないのは文字通り他人事ではなかったからだろう。俺はとにかくベッドに寝ころび酩酊したような感覚が正常化するのを待った。

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