つながってほどけてく

母が家に来ている。
腰を痛めて、療養している。

あすはヨガのお仕事で、朝食が用意できなさそう。
スーパーで30%オフのサンドイッチを見つけて買ってみた。
母の朝食用に冷蔵庫にそっと忍ばせてある。

夕飯の後片付けをしながら、
翌朝の流れ、段取りを考える。
寝坊したら、サンドイッチをお皿にとりわける余裕はないだろうから30%オフのシール貼ったままテーブルに出すことになるかも、、。
そのとき
昔テレビでみたシングルマザーお話で、
子どもさんの夕飯に、500円をテーブルにおいておく話を思い出した。
これで何か買って食べて。
そういうことなんだけど
カウンセラーか誰かが、もしできたら
出来合いのお弁当でも買って置いてあげると
きっとお子さんは嬉しいかも、、、と。

テレビを見た当時は、500円というお金よりお弁当が置いってあったほうが、確かにうれしいとおもった。ああ、そういうことでもいいんだなぁ。お金のままよりも、愛情は伝わるんだな。
いっぽうで、切なさも出てきた。
わたしもシングルマザーに育ててもらった派、
母の忙しい大変な日々見てきた。
一人の食事はたっくさんあった。ひとりで食べる夕飯はほんとに寂しかったんだよな。

ああ。
明日の朝、母は、容器に入ったままの
30%オフシールまでついてるサンドイッチを目にすることになるかもしれない。
雑だよね。けれど、わたしのできる一生懸命はしてみていて。

そして、母が用意してくれた夕飯のありがたさが、そのとき
身に染みた。
愛情だったんだ。ありがとうよ、お母さん。





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