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「幸福感で戦い、勝つ」。2023サガン鳥栖、小林スポーツダイレクターのチーム作り方針ー新体制記者会見から

あけましておめでとうございます。2023年のサガン鳥栖は11日、新体制記者会見と発表会をサポーターを前に無事行い、始動しました。今年のサガン鳥栖を昨年以上に楽しむために、今年は自分もより副読本的なコンテンツを出していこうと思っています。昨日の記者会見の様子が佐賀新聞様よりYoutubeにアップされていましたので、そちらを元に幹部の発言を文字お越しいたしました(一部、読みやすさのため意訳しています)。特に、今年スポーツダイレクターにも就任された、かつてのサガン戦士でもある小林祐三氏のチーム作り方針はSNS等で話題にもなっています。資金力と知名度で劣るサガン鳥栖が、J1の古参やビッグクラブを相手にどのように渡り合うのか、それは意外にも「幸福感」なんだ、と分析しています。

福岡社長「鳥栖らしく諦めない気持ちで」

まず初めに、弊社代表取締役社長、福岡淳二郎より皆様にご挨拶をさせていただきます。

「本日はサガン鳥栖2023新体制発表会に足を運んでいただきありがとうございます。1月9日に市の北部ランドにおいて、全体練習の初日を迎えました。今年は監督にとって2年目のシーズン。昨年のアグレッシブなフットボールにさらに磨きをかけて、サガン鳥栖らしく最後まで諦めない気持ちでJ1の12年目のシーズンを戦ってくれると確信しております。今シーズンも皆様方には、サガン鳥栖の応援よろしくお願い申し上げます」

福岡淳二郎社長

川井監督「笑顔にして帰す」


続きまして川井健太監督より皆様へご挨拶をさせていただきます。

「昨シーズンが終わってから、今シーズンに向けて、まず僕自身も頭の準備をしましたし、チームの準備もクラブにしていただきました。今シーズンもサポーター、スポンサーの皆様の期待に応えられるように頑張りたいと思います。スタジアムに来てくれた人たちを笑顔にして帰すこと。これが全てだと思いますので、それに向けてしっかりと準備していきたいと思います。また今シーズンもよろしくお願いします。」

川井健太監督

小林ダイレクターによる強化ポイントの説明

続きまして、小林祐三スポーツダイレクターより2023シーズンのチーム体制強化ポイントについてご説明いたします。

小林祐三スポーツダイレクター

「皆さんこんばんは。スポーツダイレクターの小林です。本日はお越しいただきありがとうございます。今シーズンの2023シーズンの編成についていろいろお話しようと思ったんですけど、直前でちょっと気持ちが変わりまして、僕が3月に来てから、どういう戦略でチームを作ったかというお話を少しだけ、大枠のお話をさせていただきたいなと思います。

ちょっと抽象度が高い話になってしまうんですけど。

まあ当たり前ですけど、プロスポーツなので、Jリーグって、資本主義的な、いわゆるマーケットの原理が働いている世界です。これを否定するとか肯定するとか、そういう話じゃなくてですね、そういうものが確実に存在する世界だと思います。

その中で今、我々が置かれている予算とかポジションだとかっていうものを考えたときに、そのまま数字で戦ったときにはどうなるのかっていうのはもう目に見えているわけで、我々としては何か策を講じなければいけないわけです。

そんな中で僕がサガン鳥栖に来てから一番大切にしている戦略といいますか大事にしていることは選手やスタッフ、サガン鳥栖に関わる全ての皆様の幸福度を上げるという戦略です。幸福とはなんぞやみたいな話をすると、先ほど川井監督からもあった通り、我々の仕事はサポーターの皆様を笑顔にすること。スタジアムで幸せを感じてもらうことだと思います。

それを体現する選手やスタッフが幸せじゃなかったり、つまらない顔をしていたり、そういう状況でサッカーをしていても見ている方には何も伝わらないと思います。

皆さんに何か伝えるためには、そもそも自分たちの仕事を成し遂げるためには、やっぱり自分たちが幸せじゃなければいけませんし、そういう環境を作るのが今の僕の仕事だと思っています。どういう状況が幸せかっていうと、一つはやっぱり自分がこの組織にいて成長できると実感できるということ。成長を実感できるということはすごく幸福度が上がる要因だと思っております。

そういうものを高めることを目指して、今年はスタッフを増やしましたし、選手もまた成長し、幸福を感じてもらえる環境を一つ整備することができました。

こうした取り組みで、どういう成果が昨年から出て今に至ったか、ということを定量で評価するのはすごく難しいんですけど、いま僕の後ろにいる選手たちは本当に一番欲しかった選手たちです。

この選手たちは、他にもきっといろんな魅力的な、例えば年俸的にも魅力があるオファーがあった選手がほとんどだと思います。その中でも、このクラブを選んでくれたっていうのは一つ自分がやっていることが少し選手やJリーグに伝わったのかなというふうに実感はしております。

ファン向けの発表会の前に、鳥栖市民文化会館で行われた記者会見

また昨年の今頃のことなので、皆さん記憶に新しいと思いますけど、大半の選手がクラブから退団したっていう、昨年の今頃そういう出来事がありましたけど、今年はそういう選手の流出っていうところも最低限抑えることができたので、それはチームにいるみんなが少しずつ幸せになっていってるんじゃないかなというのは、ちょっと手前味噌ですけど、感じてはいます。もちろんやっぱり自分たちは結果から逃げたくないですし、このマーケットの中で勝っていきたい、結果を出していきたいですし、そこから逃げることもそもそも不可能ですし、逃げるつもりもありません。このやり方で勝ちたいと思って僕はやっていて、僕がいい人だからこういう環境を用意したり、というわけじゃなく、このクラブが勝つためにこのやり方が正しいと思ってるのでやってます。

なので今年も皆さん、スタジアムで選手たちが笑顔で生き生きとやってるかとか、楽しくやってるかとか、その成長を1年間見守っていただけたらなと思います。みんなを笑顔にしていきたいと思います。以上です。


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