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心に響く圧倒的なパフォーマンス

ボヘミアン・ラプソディーを観た。
2018年に上映された映画である。

フレディ・マーキュリーの孤独な幼少期。
家族との絆が得られない葛藤により、
家族というものへの思いが募っていく。
様々な苦しみや失敗を経験して、
本当に大切なものを見つけ出してく。

その外見のエネルギッシュさと
うらはらに内面に秘められた孤独。
Can anybody find me somebody to love?
誰か、愛せる人を見つけてほしいと訴える。

本当に信じることができる人を、
回り道をしながらも見つけたときには、
死が足音を忍ばせて近づいてきている。

音楽に対する情熱と、純粋な思いが
様々な誤解や軋轢や対立を生んでいく。
それでも、ただひたむきによい音楽を
生み出すことに熱中している。一生を
全力で駆け抜けたというのがふさわしい。

映画のクライマックスはライブ・エイドでの
パフォーマンスである。1985年に開催された
「20世紀最大のチャリティー・コンサート」
と言われたその舞台でクイーンは復活を遂げた。

思いが込められた歌詞のひとつひとつに、
死という言葉を重ね合わせてしまうが、
それを振り払うエネルギーがそこにある。
その圧倒的なパフォーマンスに目頭が熱くなる。
心に響く、心を熱くさせるよい映画であった。



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福岡市科学館では2021年の4月に
STARRY NIGHT JAM vol.74
「QUEEN -HEAVEN-」が再上映されていた。

「当時の記憶が蘇る全19曲、360度サラウンド
音響と全天周映像に包まれる、怒涛の80分」
とワクワクさせる内容が紹介されている。

福岡市科学館でクイーンの映像作品が上映される
のは、近隣にあった九電記念体育館(2019年閉館)
で70〜80年代、クイーンの来日公演が複数回あり、
ファンにとってこの界隈が〝聖地〟になっている
ことにも関係しているようである。
その作品は、福岡の人々の熱い声により、再上映
されたようなので、またいつかクイーンの音楽に
包まれる体験ができる日を楽しみにしておこう。

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