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宇治に建つ馴染みの深い建物とは

宇治に広がる風景を楽しみながら

次に訪れたのは、世界遺産の古都京都の文化財を構成
する建物。宇治の地は宇治川を望む景勝地。平安時代に
建てられた藤原道長の別荘が、子の頼通により1052年
に寺院へと改められて、その翌年には阿弥陀如来像を
安置した阿弥陀堂として、現在の鳳凰堂が建てられた。


次は宇治川の側に建つ建物へ
表門前広場には多くの人が列をなす
鮮やかな朱色の表門をくぐれば
平等院の境内の中へ。現在地を確認しながら
緑に包まれた境内を進む
鎌倉時代に建てられた観音堂の側には
藤棚の風景。訪れたのは5月の初旬で

あと一週間も早ければ、藤の花の風景にも

いつものように案内図を確認しつつ
阿字池に浮かぶようにして建つ鳳凰堂。今回は外観だけに

東に向いて建つ鳳凰堂は南北に翼廊を持つ。
建物を訪れる時間も、計画的にと思いつつも
時間は正午。真上からの強い光で逆光気味に。

浄土庭園をぐるりとめぐり、正面から見た鳳凰堂は

とても馴染みの深い姿形で

屋根の上の鳳凰は旧一万円札にも
阿字池と緑の先の鳳凰堂

建物との距離感や間を感じながら

池と空と鳳凰堂の風景も楽しんで
拝観順路の途中にある六角堂は
1902年の鳳凰堂の大修理の際に建てられたという
床には三角形で構成された六角形

散りばめられた形を楽しむのも旅の楽しみのひとつ

階段を上った先には鐘楼も
 鐘には天女の姿。平等院ならではの意匠に
池をつたって鳳凰堂のまわりをめぐり、南翼廊を過ぎて
今度は鳳凰堂の背面へと
高低差のある敷地を進むと、緑の向こうに大屋根も
西面は尾楼が伸びて
瓦の意匠や屋根の形も眺めながら
いつものように鬼瓦に懸魚に、その先にちらりとみえる鳳凰に
鳳凰堂をいろんな角度で楽しんで
阿字池をぐるりとめぐり鳳凰堂の北翼廊へ

平等院の刻んできた歴史も振り返りつつ

未来を見据え、平等院や宇治の街についても知る

宮城俊作氏は、アーバンデザインセンター宇治の
副センター長。これからの宇治のデザインとして

空き家を活用した取り組みに、壱岐の旅も思い出す

また宮城俊作氏といえば、新福岡県立美術館の

選定委員会の委員長で、福岡の大濠公園の記事で

新福岡県立美術館の動画でもふれていた


古より受け継がれる建物。それは日本の大切な文化財
とし、宇治の風景として、これから先にも伝えられる。
宇治の街は、その文化的資源を守り変化を続けていく。
そして宇治の街で始まった、空き家を再生するという
新たな取組み。建物を保存することは、建物そのものを
改修することもさながら、周囲の状況をいかに守って
いくかも重要だ。建物と風景、街や自然とのつながり。
様々なものを見て感じて、振り返る旅を続けていこう。

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