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木々の向こうのただならぬ気配
昨夏のある日の午後、博多の街を自転車で
のんびりと走っていると、木々の向こうに
ただならぬ気配を感じた。巨大な石の塊の
ような建物は、最近の美術館建築にも見える。
その六角形の建物は、県庁の議会棟であった。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68508292/picture_pc_153cfe9dfb3c8005b33651330ec7a1c7.jpeg?width=800)
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68508293/picture_pc_620b249068ff7ee3d680a468d6d75b94.jpeg?width=800)
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68508296/picture_pc_3cbcd834b4307876ef99eaf0445ef5a5.jpeg?width=800)
福岡県庁舎の議会棟 1981 黒川紀章
その姿を、悠々と水面に映していた面影は今はない。
干上がった池に建つ建物は、砂漠のピラミッドを彷彿
とさせる。ガラスに越しに庭園を眺めることができた
レストランは、昨年3月末に閉店しひっそりしている。
六角形であることで、内からパノラマのように見渡す
ことができた空間に興味が湧く。贅沢で自由な建物の
質感や形状は、40年経った今も古びることなく斬新
なもので、過去の遺産とするには惜しい空間である。
建物がレストランも含め活用されることを期待して。
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