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ものづくりの殿堂にふさわしい空間

竹中大工道具館
2014  竹中工務店

日本で唯一の大工道具の博物館である。
収集された資料は35,000余点にものぼる。


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新神戸駅から歩いてほど近くにある敷地は
自然と調和し、周囲の山並みに溶け込んでいる。

和風門をくぐった緩やかなスロープの先に、
むくりの付いた瓦、軒裏の木の色合い、
水平ラインが美しい屋根が見えてくる。

石畳のアプローチはゆるやかに折曲り、
緑と一体となった建物はさまざまな表情を見せる。



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階段の端部のゆるやかな立ち上がり、
外構の手すりの支柱をなくした納まり、
軒裏に納められた存在感のない照明、
訪問者を出迎えるドアの木の素材感、

ものづくりへのこだわりが、
いろんな所から伝わってくる。



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建物の内部に入ると奥には中庭が見える。
ガラスによって、内部と外部が一体となり、
光と緑に溢れた空間は気持ちよい。



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展示室は、その中庭をぐるりと囲む階段を
降りた先の、地下空間に広がっている。
中庭から自然光が取り込まれることで、
地下であるのに、心地よい明るさがある。



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建物随所にみられる細部への工夫や
展示されている大工道具の美しさなど、
ものづくりへの情熱に触れることのできる
すばらしい建物である。



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