見出し画像

さまざまな表情の顔にひきよせられて

岡本太郎の彫刻には、さまざまな表情の顔が表現
されている。そんな顔にひきよせられて、各地の
作品をめぐる。その豊かな表情に込められた思い。
岡本太郎は顔について、次のように語っている。


顔は宇宙だ。 
顔は自であり、他であり、全体なのだ。

そのど真ん中に眼がある。
それは宇宙と一体の交流の穴。

世界の美のあらゆる層に、なんとさまざまの
顔があり、また眼があるのだろう。

まん丸い眼、とがったの、凹んだ穴ぼこ、
あらゆる眼がにらみ、挑みあい、
絶対をたしかめあう。

ひとつの顔の宇宙のなかに、また無限の顔、
そして眼玉が光っている。

言いようのない実在感をもって。

―岡本太郎―


過去には、顔は宇宙だ。という展覧会

今年には岡本太郎とにらめっこという展覧会も

ぎゅっと口をつむぐ太陽の顔の上には黄金の顔
背面には静かな表情の黒い太陽
そして内部には地底の太陽。太陽の塔にある4つの顔
であいではその表情が喜びにあふれ
楽しそうに並ぶ赤い手と青い手
みつめあう愛。その目には力が込められている
近くに設置されたリオちゃんの魅力的な目
太陽の塔の1年前に建てられた若い太陽の塔
TAROMANの顔は若い太陽の顔がモチーフだ
岡本太郎記念館には小さなサイズの顔が展示されている
その岡本太郎記念には、にっこりとほほえむ太陽の顔
犬の植木鉢はひっそりと隠れるように
河童神像は笑っているようにも見える
午後の日の穏やかな笑顔
そっと様子をうかがような犬の植木鉢
未来を拓くという作品にも頂部には顔

岡本太郎記念館にはエネルギーが満ちている

こどもの樹には豊かな表情をみせる様々な顔
異なる個性により一つとして成り立っている作品
いろんな表情が表現されたマスクは
太陽の塔にも地下展示として再現されている
座ることを拒否する椅子。常に走り続けた岡本太郎
ノンは何を否定しているのだろうか。実物は岡本太郎美術館に
森の掟に提起された悲劇と喜劇
黒い太陽には、人間の苦悩が表現されて
駄々っ子では、その無邪気さが増幅されている
最後に取り組んだとされる雷人。衰えることのない情熱
その数々の作品から放たれるエネルギーに圧倒される

展覧会 岡本太郎にて数多くの作品にふれた

岡本太郎の作品にある様々な顔。でもやはり太陽の顔が好きだ
海洋堂の岡本太郎アートピースは宝物
様々な顔を表現してきた岡本太郎。自らの表情も表現の一部
でも、このおだやかな表情がとても好きだ
アートピースにもなっている岡本太郎もお気に入り


岡本太郎の作品に親しみが湧くのは、作品に様々な
表情の顔があるからだと思う。生涯に渡り挑み、戦い
続けた岡本太郎。作品に表現された顔には優しさや
希望、怒りや悲しみが込められているように感じる。

そして岡本太郎は、顔に宇宙をみていた。岡本太郎の
表情に強さがあるのも、顔に宇宙やいのちの形を感じ
ていたからなのだろう。また岡本太郎の作品に会いに
いこう。いつかは川崎市の岡本太郎美術館も訪れよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?