見出し画像

方丈と枯山水に流れる時間と空間と

一休寺を訪れた。心地よい参道の風景の中を進み境内
をめぐる。次に訪れたのは方丈と、内部に広がる白砂と
丸い刈り込みとソテツで構成される枯山水庭園。この
江戸時代初期に作られた庭園は国指定名勝でもある。

大徳寺の住職の一休宗純。大徳寺へもまたいつか

方丈と枯山水の風景に出会う旅を続けている

京都をめぐる旅で目にする寺院の風景

方丈と枯山水に流れる時間と空間にひかれている

そして枯山水の極致にもたどりついた

今回の旅では酬恩庵一休寺の枯山水庭園へ
境内に広がる風景を楽しみながら方丈への門をくぐり
枯山水の風景を目指す
方丈の広縁に面した部屋には
一休禅師が使用された輿の展示も
襖絵は狩野探幽によるもの。本物は寺の宝物殿に
いつものように方丈の建物と
庭園につながる広縁の空間を楽しんで
広縁には猫の足跡のような仕掛けも
白砂と丸い刈り込みとソテツで構成された枯山水
今まで見たものとは趣も異なって
短手方向の白砂の流れもまた違った印象に
北に広がる庭は蓬莱庭園に
奥には約2mの観音石。その他の石組で枯滝落水の表現も
床板の継ぎ目も気にしつつ
屋内と屋外の中間的な空間をぐるりとめぐり
庭園と建物の作り出す空間を楽しんだ
透き通る水と蹲踞や
暖簾に描かれた瓢箪や
気になるものにも目を止めて
一休さんといえば虎の描かれた屏風
その逸話は達磨大使とその弟子の話しが元になったという
この虎なら私にだって
方丈に広がる空間を楽しんで
その建物や風景を名残りおしみつつ
枯山水の広がる一休寺の方丈を後にして

酬恩庵一休寺の風景を動画でも

方丈の広縁に座る。眼前に広がる枯山水の庭園。冬の
おだやかな日差しに包まれた風景。水の流れる様子を
切り取る白砂。抽象化された自然。そこでは時間の流れ
はゆっくりと過ぎ、日常の喧騒から切り離される。この
旅も方丈と枯山水が作り出す時間と空間を楽しんだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?