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奈良公園に点在する離れの宿を通って

奈良のホテルといえば奈良ホテル

優雅なホテルをほんのひとときだけ楽しんで。奈良の
街を歩いてめぐる日帰りの旅はまだ先へ。だんだんと
遠ざかるホテルを振り返りながら、次は北へと向かい
奈良公園の中へと進む。公園の中に小さな建物が点在
している。その建物は江戸三という奈良公園内に建つ
料亭で、その時もにぎやかな雰囲気で利用されていた。


奈良ホテルを後にして
池の向こうに建つ奈良ホテルを振り返りつつ
次は奈良公園を目指して進む
この池の名前は荒池といい、1887年頃につくられた溜池
奈良公園バスターミナルで見た模型にも。手前には奈良ホテル

赤い現在地の札の場所が、奈良公園バスターミナル

3月末の日帰りの旅では桜の景色にひたり
荒池の向こうに見えるホテルをたどりつつ

奈良ホテルを訪れて、至福のひとときを楽しんだ

途中に通りがかった菊水楼を東側から眺めつつ
次は奈良公園の中に建つ離れの宿の方へ
建物には名物 若草鍋の看板

若草鍋は志賀直哉が命名したといい

江戸三は文豪に愛された奈良公園の中に建つ離れの宿

この旅では通りがかるだけではあるが
お昼の食事だけでも利用できる宿の下見を兼ねて
江戸三という料理旅館の風情を楽しんで

その旅館の歴史は古く、様々な登場人物も興味深い

建物の各部を楽しむのはいつものことで、松のような窓や
丸い窓。六角形の建物の形にもひかれつつ
離れの宿の間を縫うように歩きつつ
遠くには奈良ホテルの姿も
池に浮かぶような離れ。それぞれに風情のある離れの間には
奈良公園に住まう鹿も訪れる
鹿のじゃまをしないように、少し距離をとりながら
離れの宿の江戸三の建物を楽しんで

いつか料理を頂く際には、江戸三という名の日本酒も

様々な逸話が残る宿で、日本酒の江戸三は時代を超え

奈良豊澤酒蔵に受け継がれて

前回の旅で出会った奈良豊澤酒蔵のお酒もまたいつか

江戸三の風景を後にして、奈良公園の景色を楽しみつつ
のんびり過ごす鹿にまみれながら
荒池のまわりの気持ちのよい広場を通り過ぎ
荒池の隣の鷺池の浮見堂の風景へ

奈良公園内に点在する離れの宿の江戸三。屋号の由来
は御当家の祖先が、大阪で商売を始めるため、江戸時代
の末に上方にのぼった場所が江戸堀三丁目。その地名
から江戸三と名付けられたという。江戸堀といえば、
私が働き始めた頃に住んでいた阿波座にもほど近く、
その頃から自転車で走り回っていたことを思い出し、
親近感にひたる。江戸三は1907年に営業を開始され、
100年を越える歴史をもつ料亭。志賀直哉をはじめ、
様々な文人や墨客が訪れたという歴史を感じる場所で
ある。今まで知らなかった奈良公園の一面を楽しんで、
離れの宿を通り抜け、奈良公園に広がる風景へと進む。

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