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素材は連なってモザイク状の外観に

キャンパスに建つ建物の素材もたどり

ガラスとパンチングパネルの建物のに次は、レンガ
とエキスパンドメタルのモザイク状の外観の建物へ。
外壁の素材は使い分けられて建物を構成する。建物
の形をたどりつつ、それらを形作る素材も楽しんで。

坂道の先に姿を見せるモザイク状の茶色の壁面は
焼きむらのあるレンガによるもの
凹凸を持つレンガが積み上げられて独特な表情をつくる
そのレンガは透かし積みレンガといい建物の外観に特徴を
1階はガラス面とされて建物へ光を取り入れる
他の建物とつなぐアプローチの庇をくぐり
奥の既存棟とも調和が図られたデザインとされ
透かし積みレンガ以外にもタイルも合わせデザインされて
透かし積みレンガの隙間からは、内部にが光が取り込まれる
背面からみるとその様子がよく分かる
角度を変えて建物の構成を楽しみつつ
素材の連続が作り出す特徴的な外観を楽しみながら
今度は引いて建物全体の構成も確認して
アプローチの庇をつたい次の建物へ

この2023年4月に竣工した岸本記念医学史料館は

安井建築設計事務所が手掛けた建物

そのデザインにはこれまでも様々な場所で


アプローチの庇をくぐりその向こうにも
素材を変えたモザイク状のデザインの建物
近づくとエキスパンドメタルを組み合わせたデザインに
それは向きを変えることによって見え方に変化がつけられて
そのデザインを見上げつつ、建物の角を曲がれば
側面も異なるモザイク状のデザインに
ぐるりと建物をめぐればエントランスに
はデッキによる温かみのあるデザインも
建物の名称やロゴ、大阪大学の学章にも目を留めて

学章には、田中一光氏による下記の思いが込められて
「60年の伝統を持つ銀杏をモチーフに、3つの円弧
による造形の中に「OSAKA」のO をしのばせ、歴史
ある大学としての知性と格調を失うことなく、大学、
学生、市民へと連なる親近感を表現している。」


凹凸のある透かし積みのレンガ。取り付ける向きを
変えられたエキスパンドメタル。フラットなものと
リブ幅の異なる押出成形板。それぞれに組み合わせ
られ、光の角度によってモザイク状の表情を見せる。
それらは見るもの位置によっても、見え方を変えて、
動的なデザインとして、建物めぐりは楽しいものに。
キャンパスに連なる建物群や、ひとつひとつの建物と
その細部まで、隅々までキャンパスめぐりを楽しんで。



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