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佐賀と福岡の共通点といえば

佐賀県の一部
福岡県の一部

この図を見て、ふと思う。ぎゅっと密集してはいないかと。
この配置にぴんとくる方もいるかもしれない。佐賀と福岡
に共通するものといえば、そう、蔵元の多さである。ただ
多いだけならば、酒所の新潟や長野にかなうべくもない。

この密度には、自転車にて酒蔵巡りができるという魅力
がある。風を感じながら、酒蔵の建つ風景への道のりを
楽しんでいる。私の試算では面積あたりの酒蔵数が多いの
は1位福岡で2位が佐賀。間違っていたらごめんなさい。
(※酒蔵マップ 福岡国税局ホームページ参照)

武雄温泉から始まった佐賀の旅も終盤へと差し掛かる。
そして向かったのは嬉野市の中央付近にある22と23と
指し示されている蔵元である。寄り道がすぎて、時間
も押してきている。その他はまたいつか巡ってみよう。

22は瀬頭酒蔵。代表銘柄である東長の名は、元総理大臣
の原敬が「あずまの国のおさ、東洋の王者にふさわしい」
と命名したもの。福岡ではあまりお目にかかれないので
あわよくば、4号瓶をと思ったが、今日は日曜日である。

※鹿島酒蔵ツーリズムホームページ参照


変わらぬ味 
変わらぬ伝統
それが私たちの 
見つけた永遠の答え

瀬頭酒蔵のホームページに綴られる言葉がある。
自分たちのものづくりを信じ、ただひたすらに
それを極める、という潔さがつたわってくる。



23は五町田酒造。こちらの東一は、東洋一となることを
願い名付けられた名前。かたや東洋の長で、かたや東洋一。
嬉野の地の日本酒が目指す所は、はるか高い。思えば、
出張帰りに駅前のスーパーで、ふと手にした東一の上撰。
その透き通るような味わいに、感動したことを思い出す。

※鹿島酒蔵ツーリズムホームページ参照


この二つの蔵がある嬉野市塩田町では稲作が盛んである。
そこで栽培される山田錦から、醸される豊かな味わいの
日本酒。その味わいを構成する五味というものがある。
甘味、酸味、辛味、苦味、そして渋味、奥深い世界がある。


豊かな自然からもたらされる恵み、そして古来から受け
継がれる人々の知恵と未来へのまなざし。蔵元それぞれ
にさまざまな歴史と思いがある。やはり、日本酒には、
米という素材を、あらゆる工程を経て生まれ変わらせる
日本の文化が凝縮している。日本酒は文化を合言葉に、
多少の飲みすぎには目をつぶり、お酒を楽しんでいこう。

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