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東北への旅を振りかえってみる

過去に訪れた建物を振りかえるのは楽しいものだ。
また、その中で昔の旅の光景がよみがえる。写真に
切り取られた情景に、旅の思い出がつまっている。
写真を見返すともう一度、旅をした気持ちになれる。

建物を振り返る中で、何度か登場した東北の旅の風景。
2016年に旅をした懐かしい思い出で、小さい子ども
たちを連れてのレンタカーでの旅行。それまで一泊や
二泊のレンタカーでの旅行には、何度か行っていたが
お盆休みを利用しての、初めての五泊六日の東北旅行。

お盆休みなので、少し早めに旅行の計画を立ててみる。
目的地は、子どもたちが楽しいようにと思いながらも、
つい建物が多め。あとは出発してから調整することに。
というわけで、2016年の東北の旅を振り返ってみる。


大阪から東北へは、北陸自動車道のルートで向かう。
北陸自動車は福井県や石川県への旅のいつもの道路。
その前年の、新潟県十日町市での大地の芸術祭も大阪
からレンタカーで訪れた。車での長距離移動も大丈夫。


まずは一日目。大阪を早朝出発し、いざ東北を目指す。
車はいつものレンタカーのマーチ。排気量は少ないが、
乗り慣れているのがよい。子どもたちもまだ小さく、
広さ的には十分だ。途中、パーキングエリアに立ち寄り
つつ、お昼すぎに長岡市に到着。まずは腹ごしらえに。

子どもたちはなぜかそばが好き。ざるそばを好んで食べる
昼食はへきそばに。新潟県魚沼地方発祥の蕎麦

昼食後、近くのアオーレ長岡へ。2012年に建てられた
建物で設計は隈研吾氏。すぐに氏のデザインだと実感
できる。アオーレとは長岡地域で「会いましょう」を
意味する方言で、そこで、様々な人と人、人とモノとの
出会いが生まれる場という期待が込められている。

建物のコンセプトは、町に開くナカドマ、公と民の
モザイクだという。長岡市は、アオーレ長岡を核とし、
行政機能を町に分散配置した全国初のまちなか型の
市役所が実現されている。その混ざりあう様子は、
市松模様のルーバーのデザインでも表現されている。

ナカドマは快適な屋根のかかる空間だ
木のルーバーは、地場産の杉の間伐材が使用されている
市松にするだけでく、角度を持たせることによる立体感
黒い外壁を背に木の質感が浮き出ている
杉のルーバーが空間をやわらかく包み込む
エレベーターはガラス貼りで、風景に溶け込むようだ
回遊性のある楽しい空間。いろんな角度から建物を楽しめる


アオーレ長岡にはわくわくする空間がある。

アオーレ長岡を、子どもたちは楽しそうに巡っていた。
建物の見学は程よいところで切り上げ、次へと向かう。
次に訪れた1997年に建てられた水の駅ビュー福島潟
は青木淳氏による設計だ。巨匠が続くのはあくまでも
偶然ということで、次は福島潟や展示が目的のつもり。


ビュー福島潟に到着。子どもより私のほうがわくわくしている
驚きの外観。床は螺旋状に傾いている
水鳥の足跡づたいにエントランスへ
福島潟はオニバスの生息地の北限でもある
螺旋状のスロープの通路に面した展示。風景も気持ちよい
福島潟に住む鳥たちの映像コーナーや
双眼鏡にも興味津々の子どもたち
屋上の床には鳥の絵も。いろいろと楽しげな施設
窓の外には福島潟の風景が広がり
一面の田園の風景も美しい
ビュー福島潟はその名の通り、福島潟の景色が楽しめる
建物のデザインにあわせて外部にも螺旋階段
福島潟の自然学習園へは
建物から歩道橋でつながっている
ビュー福島潟には、驚きの外観と空間がある

すばらしい建物と自然と風景がある所だ。

夕食はまたそば処。磐舟は宿泊もできるお店だ
天ざる定食。子どもたちも、もちろんそばに。
大阪から新潟まで。長距離移動は、大地の芸術祭でも経験済

懐かしい2016年夏の家族旅行。写真を見返していると
その時の情景が目に浮かんでくる。一日目は、建物
がメインのようになったが、一応は大人も子どもも
楽しめるがコンセプトで、子どもたちも楽しめた様子。
さて東北地方をぐるりと巡る旅は始まったばかりだ。


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