見出し画像

雨上がりの空にかかる虹の橋


その日は、朝からずっと不安定な天気だった。
自転車に雨は大敵である。とくにミニベロ
タイプは、車輪が小さく影響を受けやすい。
予報の降水確率が低いことに期待し出発した。


画像1

午前中、アイランドシティの辺りで、かなりの
雨になり、雨が止むまで建物の中へ避難した。

画像2

昼前には雨があがり、再び自転車で走り出す。
海の中道を抜け、志賀島を目指しペダルを廻す。


画像3

画像4

志賀島から眺める海は青く、空は鮮やかであった。
海を眺めながら、風を切って走るのは気持ちがよい。



今日も、いろんな出会いと発見があった。
未知なる風景との出会いに心踊る思いだ。

そして家路を目指す。家には晩酌が待っている。
今日は日本酒か、焼酎か、いやビールにしようか。
しかしながら、道中にはいろんなものがあるものだ。
ついつい自転車を降りてアイフォンを構えてしまう。

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

気になることは気になってしまう。
地面に埋まったバスケットボールの上では
子供達が遊んでいたし、素敵なデザインの
保育園や、子供病院の前のゾウのオブジェ。
レム・コールハースの共同住宅の前では、
立ち止まらざる得ない。そして、自分への
ご褒美として甘いものも外すことはできない。



今日一日、今までより長い距離を走って、
夕方には、とうとう体力が尽きかけていた。
家路に向かう途中に、また雨がぱらつき出す。
再び空はどんよりとしつつあり、ひと雨ある
と厳しいなって思ってペダルを回し続ける。


画像11


日没しかけてる太陽が雲間から強烈に現れた。
ほどなく東の空に、うっすらと虹が架かる。
久しく、虹をみることがなかった。虹は
いろんな所で架かっていたかもしれないが、
気づいていなかったのかもしれない。
疲れた体を励ますように、眼前に大きな虹。


虹といえば、懐かしくもゆずの曲を思い出す。
疲れた心を優しく励ましてくれる曲である。

「自分次第で日々を塗り替えていける
 人は皆鏡だから
 勇気を出して 虹を描こう
 雨上がりの空にそっとかかる虹の橋」


やはり今日は、しみじみと日本酒にしよう。
今日の一杯、いや二三杯ちょっと楽しんで、
明日からも、勇気をだして頑張っていこう。
と思った長い長い楽しい一日であった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?