見出し画像

風景をつくり、地域に根ざす建物へ

今回の旅は大和郡山市をスタート地点として

大和郡山市庁舎を後にして、しばらく進むと勾配屋根
の建物が見えてくる。やまと郡山城ホールは大ホール
と小ホール、スタジオ、図書館、レストランなどの複合
施設で、広い敷地を利用して平面的に構成されている。

街を進んでいくと、白い壁面に瓦屋根の建物が見えてくる
屋根は高さによって角度を変え、複雑に分節されて
建物と緑の間の床面は、角度がつけられて四半敷のデザインに
その通路沿いには動きのある鳥の彫刻も
曲線を描く足元の緑に映える建物
建物は雁行しながら高さを変えて。その先にはエントランス
内部に入るとロビーには中庭から光が差しこむ
立体的に構成された中庭は
地下へも光を取り込むスペースとなる。ロビーには
平城京の羅生門の復元模型も。奥には大和郡山市図書館があり
そしてその間に設置されている彫刻は道標・鳩
柳原義達による道標という名の一連の作品は、
文字通り作者の仕事の道しるべであったという
中庭に面した回廊を進むと奥にも彫刻がある
靴下をはく女。こちらも柳原義達の作品
複雑に構成された中庭を眺めつつ
アシンメトリーなデザインもおもしろい
回廊をぐるりとまわってエントランスにて
いつものように平面案内図も確認して
デザインされた格子の向こうには郡山城跡が見える
外側から格子のデザインの全体像も確認しつつ
複雑に構成された建物の周囲をめぐってみる
エントランスに張り出した庇は車寄せにも
雁行し高さを変えていく建物に、角度を変えた屋根が連なる
屋根は切妻や寄棟と組み合わせられて
レストランの窓も特徴的。建物の周囲をぐるりとまわり
屋根の連なりを楽しみながら
建物の背面へにも出入り口があり、デザインされた外観に
屋根の連なりを楽しみつつ、建物の周囲をぐるりとめぐり
最初の地点で、また彫刻を。外に設置されているのは
道標・鴉。柳原義達のその作品のモチーフは鳩と鴉
もう一度エントランスの庇の下へ。次は郡山城跡を目指し
DMG MORI やまと郡山城ホールを後にして

2001年に竣工した建物の設計は松田平田設計で

その建物のネーミングライツを2017年に取得したの
は大和郡山が創業の地でもあるDMG森精機株式会社

2022年から奈良にも本社機能を導入した建物には

前々回の奈良の旅で訪れた

DMG森精機は奈良に根差し、地域貢献を続けていく

DMG MORIやまと郡山城ホール。平面的に広がりを
持つ建物は、それ自身で風景を作る。角度を変えつつ
複雑に連なる屋根は山並みのようにも見える。屋根は
高さや角度を変え、大ホールも含めて連続した外観と
してデザインされている。そして建物は奈良に拠点を
置くDMG森精機株式会社のネーミングライツの取得
によって、2027年までDMG MORIの名がつけられる。
地域の人々や、地域を代表する企業に大切に使い続け
られている建物。今後の行く末にも注目していこう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?