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アートはよくわからない、それも含めて楽しい

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わからなくたっていい。何か違いを感じることができるなら。日常から離れて、日常を見つめ直すきっかけを探しに、今日もアートに会いに行こう
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2023年5月の記事一覧

ホテル、ミュージアムとくれば次には

人のオブジェに限らず、旅をすれば様々な野外彫刻と の出会いがある。そしてそれらが、時間と空間を超え 記憶の中でつながり、また、旅への思いを強くする。 ホテル、ミュージアムとくれば、次には野外彫刻を。 日経新聞の美の十選、対話する野外彫刻をみてみよう。 1 ) オーギュスト・ロダン 「カレーの市民」 こちらは東京・上野の国立西洋美術館にある。ここに は家族旅行で立ち寄ったが、国立科学博物館がメイン で美術館には私だけ駆け足で。フランスの百年戦争時、 カレーにて犠牲になった市

色鮮やかなニキ・ド・サンファルの作品たち

ホテル、ミュージアム、野外彫刻と振り返ってきた。 以前には図書館も取り上げていて、日本の各地に点在 する建物や作品は、私にとってどれも旅の目的となる。 とくに野外彫刻にひかれている。パブリックアートで あれば自由に誰でもみられるし、屋外美術館であれば、 周囲の風景と作品の関係を楽しむ。中でも色鮮やかで 圧倒的な存在感のあるニキ・ド・サンファルの作品。 福岡に来て出会った「大きな愛の鳥」 こちらはベネッセ東京本部前の恋する大鳥。抱きつく 人の形がよくわかる。東京への旅の際

そしてヘンリー・ムーアの作品をたどる

日経新聞の特集の対話する野外彫刻 十選を振り返る 山梨県立美術館には四つに分かれた横たわる人体 野外彫刻にひかれている。それらは街角に、公園に、 美術館にたたずんで、おだやかに時を刻み続けている。 晴れの日も、雨の日も、風の日も。そんな野外彫刻との 出会いを楽しむ旅を続けている。日経新聞の対話する 野外彫刻 十選で振り返ったニキ・ド・サンファルに 続いて、ヘンリー・ムーアの作品をたどってみる。 まずは福岡。2020年、福岡市美術館にやってきたのは ふたつのかたちによ

緑とサヴィニャック作品のある空間で

猪原金物店の空間を楽しんだ。そして、その空間はまだ 奥へと続いていく。辺り一面に並べられた道具の先に あるカフェの空間。ここには茶房&ギャラリー速魚川 が併設されている。まだ、お昼前でランチには早いが、 ひとまず茶房とギャラリーの空間を味わいにいこう。 近藤さんは、趣味が高じて、サヴィニャック作品 を島原半島の各所に展示する活動をされている。 特定の地域に、これだけのサヴィニャック作品 が密集している場所は世界でも珍しいという。 NAGASAKIフォトリップでも紹介される