マガジンのカバー画像

アートはよくわからない、それも含めて楽しい

60
わからなくたっていい。何か違いを感じることができるなら。日常から離れて、日常を見つめ直すきっかけを探しに、今日もアートに会いに行こう
運営しているクリエイター

2021年11月の記事一覧

箱根・彫刻の森美術館のオブジェたち

ミス・ブラックパワー  ニキ・ド・サン・ファル 眩驚-V 土田隆生 屋外にたたずむ彫刻にとても惹かれる。 明るい日差しの中も、薄暗い曇の日も、 その時々に違った表情を見せてくれる。 彫刻たちは、自然と一体となっている。 ハイ!  山本信 大きな手  ライナー・クリスター 園内のいたる所に、風変わりな彫刻たちが、 これでもかというくらいに展示されている。 作品の意味する所は、わからなくてもよい。 ただただ、その佇まいに見入ってしまう。 樹人 岡本太郎 浮か

まだら模様にみる関連性

まだら模様を集めてみる。 黒地に白色の曲線が特徴的なマウスパッド 美術館の展示室に並べられた椅子の背もたれ 木々のシルエットのような鋳物製のコースター カフェの入り口の壁にかけられたオブジェ まったく関係性のないものも、 並べてみると、ちょっとした相似により なんとなく一体感が見えてくる。 エレベーターのまわりの構造体にもなる柱 アルミの線材で構成された公園のフォリー ホテルの外壁のランダムな白と黒のパネル 直島にある文字がかたどられたオブジェ いろんなところで見

万博記念公園の四角いオブジェ

大阪の万博記念公園には、いたる所に オブジェが設置されている。 屋外のオブジェを見て回るのは楽しい。 その良さは、経年変化があること。 屋外のオブジェはタフである。 風雨にさらされ、 夏の太陽に照りつけられても、 時々の表情を見せてくれる。 水上にそびえ立つもの、 森にひっそりと佇むもの。 それぞれの時間を刻んでいる。 今度は、どの作品を見にいこうか。

旅行で出会った丸いカタチ

新潟県の十日町市で、3年に一度開催される 大地の芸術祭。建物の中、自然の中、街角に、 宿など、いろんなところにアートが展示される。 旅行の間中、ずっと身近に感じることのできる アートの数々。とても楽しく、五感を使って 体験できる貴重な機会である。 いろんな場所で、いろんな素材、いろんな表現が あることに、驚かされ、感動し、考えさせられる。 旅は楽しい。非日常的な体験が加わるともっと 楽しい。また、アートに出会いに旅に出よう。

赤い犬は元気に踊り、私は出会いを求め旅にでる

キース・ヘリング 無題 遠くからでもわかるキース•ヘリングの作品。 見るものに元気を与える色と形である。福岡 のあいれふという建物の前に設置されている。 福岡市の彫刻のあるまちづくり事業の一環 で25の彫刻の中で20番目の作品である。 ヘリングの屋外彫刻は珍しく、この大きさの 作品は他になく貴重なもののようである。 福岡の自慢のパブリック・アートだと思うが、 もっと街の目立つ所にあってもよいと感じる。 知る人ぞ知るという所にあるのがもったいない。 中村キース・ヘリング

フラナガンのうさぎを追いかけて

バリー・フラナガンといえば、野うさぎである。 日本各地でそのウサギの姿をみることができる。 野生味のある素早さやたくましさが表現された アクロバティックで躍動感のあるウサギである。 決定的すぎる瞬間で、切り取られた姿は、どこか ユーモラスで親近感が湧いてくる。どのウサギも 同じ雰囲気でつくられていて、いつかみたことが あるという具合に、つながりを感じ親しみやすい。 一つのテーマにこだわったデザインの力だと思う。 他に館林美術館、名古屋市美術館、宇都宮美術館、 宮城県立美術

宇宙服を着た博多の猫の正体は

高さ3mの巨大な猫。ヤノベケンジ氏の作品である。 若者の旅を後押しするための「出発・希望・誕生」 の意味が込められているモニュメントととして 「WeBase 博多」というホステルに鎮座している。 なぜ猫なのか。 そこには、日本の港湾都市博多に相応しいシンボル として、大航海時代に船員の心を癒やす友となって 世界を共に旅した猫をモチーフとした意図がある。 宇宙服を身につけているのは、宇宙を航海 する未来への希望を表しているとのこと。 ロビーからの後ろ姿も魅力にちがいない。