そして小代焼ふもと窯へ
中平窯を後にし、北へと進むと小代焼ふもと窯がある。
ふもと窯の窯元は井上泰秋(たいしゅう)氏。ここに窯
を移されて50年以上経つという。現在は息子の尚之氏
と弟子と共に現役で創作に取り組まれている。現存
する小代焼の窯では、最大級の六袋の登り窯を持ち、
木灰、藁灰、長石等を配合した釉薬が用いられている。
工藝風向で出会った小代焼ふもと窯のうつわ。それは
井上尚之氏によるものであった。小代焼の伝統工法に
よるシンプルなデザインのものから、中世ヨーロッパ
で生まれた変化に富むデ