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うつわの魅力は眺めることと使うこと。想像力が刺激される

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うつわの世界は限りない。さまざな技法、窯元の個性、一枚一枚の柄や色、そして焼き加減。同じデザインでも器によって違いがある。
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2022年4月の記事一覧

器を変えて日々のお酒を楽しもう

お酒はほどほどに、と自分に言い聞かせながら 日々ちょっぴりとたしなむ程度に控えている。 けれど、お酒の種類が増えるほどに、少しずつ お酒の量も増えていく。ボタニカルな素材の クラフトジンも気になる存在。でもお酒は強く ないので、少量をちびりちびりと楽しんでいる。 これは、いつものグラスである。大きな方で焼酎や ウイスキーを、小さい方で日本酒を楽しんでいる。 大きなグラスで、丸い氷の溶ける様子を眺めながら。 小さいグラスで、ほのかな色合いを楽しみながら。 先日、焼酎カップと

焼きものの奥行き感のある味わい

工藝風向には初めて訪れてから、頃合いをみては 立ち寄っている。様々な工藝品の企画展も行われ、 いろんな手仕事との出会える魅力的な場所である。 その時々で、心ひかれる焼きものを手にとってみる。 6寸皿  やちむん からや窯/登川均 やちむんは、焼きものから生まれた沖縄の言葉。 素朴な色合いである。また、植物のような青と 茶色の動きのある柄から躍動感が伝わってくる。 スリップウェア 6寸鉢 小代焼ふもと窯 / 井上尚之 スリップウェアとは生乾きの素地にスリップ (化粧土)

古くて新しい小鹿田焼の世界

工藝風向にて開かれた、小鹿田焼の坂本創さんの 個展を訪れた。毎年開かれていて今回で10回目も 毎年の会は今回で一区切りとのこと。その節目と なる個展に立ち会うことができ幸運な思いである。 小鹿田焼の里。集落の中に川が流れ、唐臼の音が 響く憧れの場所。訪れたい思いがますます募る。 坂本工窯は、小鹿田焼の里にある窯元の一つで、 坂本創さんは、当主の息子さん。一子相伝である。 300年も続く小鹿田焼の歴史の中で培われた技法。 刷毛目、飛び鉋、流しかけ。どれも魅力的である。 その