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焼きものの奥行き感のある味わい


工藝風向には初めて訪れてから、頃合いをみては
立ち寄っている。様々な工藝品の企画展も行われ、
いろんな手仕事との出会える魅力的な場所である。
その時々で、心ひかれる焼きものを手にとってみる。



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6寸皿  やちむん からや窯/登川均

やちむんは、焼きものから生まれた沖縄の言葉。
素朴な色合いである。また、植物のような青と
茶色の動きのある柄から躍動感が伝わってくる。



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スリップウェア 6寸鉢 小代焼ふもと窯 / 井上尚之

スリップウェアとは生乾きの素地にスリップ (化粧土)
をかけて模様を描く器。民藝運動が盛んな時代に濱田
庄司やバーナード・リーチにより日本に伝えられた。
同じ柄のようでも少し違いがあり、より愛着が増す。



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スリップウェア 楕円鉢 小代焼ふもと窯 / 井上尚之

シンプルな釉薬の白地を背景に描かれたその模様は、
ダイナミックで動きがある。焼き具合でも変化があり、
土の色は一様ではなく力強く発色している。皿ごとに
表情が異なり一目惚れで購入したお気に入りの一枚。


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わら釉 6寸皿  小代焼ふもと窯 / 井上尚之

藁の灰を使ったわら釉のお皿。スリップウェアとは
対照的に落ち着いた雰囲気である。地の白い色は少し
青みがかっていて奥行き感がある。縁の茶色と白が
混じり合う感じがお気に入り。中の丸いラインもよい。



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口紅飯碗          祐工窯/阿部眞士

最後は、お茶碗である。今まで百均で購入した茶碗を
使っていたが割ってしまい、探していた所に出会った
のがこちらである。少しシンプルかと思ったが、みれば
みるほど吸い込まれる程の白。縁の茶色もとてもよい。



一応、計画的に購入している。6寸皿や楕円皿には炒飯
やピラフやナポリタンなど、日々の食事にぴったりな
サイズで気分によって使い分ける。白いお茶碗は朝食
の主役。食べるだけでなく、器を使う楽しみがある。

最近は外食する時も器をみるようになり、世界が少し
広がった気分にもなっている。使われている焼き物への想いやこだわりを見つけるのも楽しいひとときだ。




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