マガジンのカバー画像

建築に込められた想い。時代をこえて受け止めたい

211
建築には、それらを作った人の思いが詰まっている。そんな思いを感じることができればと、建築を見に足を運びます。
運営しているクリエイター

#京都

旅で出会う風景や言葉がつながって

京都への日帰りの旅の始まりには下鴨神社へ 2度目の旅は京都の西側を上り嵐山へ そしてまた旅を始める。昨年の12月初旬の頃、10月に 関西に戻ってから3度目の京都。気軽に出かけられる 距離にあるのがありがたい。今回もいつもの小さな 自転車で、阪急電車の西京極で降りて北へと向かう。 京都外国語大学は終戦の2年後の1947年に森田一郎、 森田倭文子の平和への強い想いによって創立された。 TECTURE MAGで新しい校舎にも詳しくふれる 言葉を自分のものにすると世界は小

反復によってデザインされた建物へ

昨年10月に関西に戻って始めた旅。九州にいた頃の ようにきままな旅は控えつつ、週末の旅を楽しもう。 九州に単身赴任となる前まで、京都の街にはときおり 訪れていた。次には京都の街をめぐる旅の続きへと。 この反復するデザインにはなじみがある 隈研吾氏によりデザインされた古今烏丸 2004年と2021年の2度に渡り手掛けられた つみきは連続して様々な形へと テクタの猫と羅工房の京雑貨の猫 今回リニューアルされたのは光が満ちるアトリウム これからの建築は、閉ざすのでなく

建物の形にこめられた意図を楽しんで

昨年の11月半ばの週末、カトリック桂教会を後にして、 京都の西側を進む。京都なら小さな自転車でさらに 西の山手へ。いつか地図につけた目印をたどりつつ、 とにもかくにも行ってみることから始まる旅の物語。 ○△□は街角の建物にも。丸い建物は上からの視点で などと賃貸募集のページをのぞいてみたり 圧倒的な凹凸感。柱や梁ではなく、壁で構成された建物 の外観。敷地の高低差にあわせ、建物はらせんを描く ようにずれながら構成されて、とてつもない様相に。 ここは学生向けのマンション。

そして京都の街のデザインをめぐる

京都の街はこの小さな自転車で、散りばめられた素材 をたどりながら、街のデザインをめぐる。気になった デザインに立ち止まり、最後の目的地にたどりつける か気にしつつ、京都の雰囲気を楽しんでペダルを漕ぐ。 街に溶け込みつつも存在感のあるザ・ひらまつ京都 内部には美しい空間が広がっている 四季の移ろいを描く代表銘菓の「京のよすが」 今度は内部空間もゆっくりと楽しみたい 気になるお店が多すぎて。次はゆっくり時間をとって 俵屋旅館が手掛けるカフェの遊形サロン・ド・テ 俵屋

地域の人々に愛される鳩居堂

姉小路通りを進み寺町専門店会商店街へやってきた。 ちょうど通りが交わる場所に建つ店の名前は鳩居堂。 江戸時代から続く文房具の老舗で、創業したこの地で 2000年に新たな店舗へと生まれ変わった。設計した のは建築家の内藤博氏。とらや京都の設計者でもある。 魅力的な商品であふれる鳩居堂 平安時代まで遡る鳩の家紋の物語 こちらのサイトで鳩居堂のことがよく分かる 鳩居堂を創業した熊谷直心(じきしん)は平安時代の 熊谷直実から数えて20代目であるといい、鳩の家紋 は直実が平安時