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建築に込められた想い。時代をこえて受け止めたい

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建築には、それらを作った人の思いが詰まっている。そんな思いを感じることができればと、建築を見に足を運びます。
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#平戸

平戸に広がる祈りの風景へ

1550年、平戸にもたらされたキリスト教は繁栄、弾圧、 禁教、潜伏、継承、そして幾多の困難を乗り越えて活動 が再開され今に伝わる。平戸に広がる祈りの風景へ。 今回、平戸に建つ5つの教会を自転車で巡る旅をした。 平戸とキリスト教を学びつつ旅を振り返る まずは田平天主堂から始まった旅 海岸沿いから小高い丘の上のカトリック宝亀教会へ 山を抜けて田園風景の先のカトリック紐差教会へ そして橋を渡り生月島にあるカトリック山田教会へ 平戸をぐるりとめぐり最後は平戸ザビエル記念教

最後に平戸の街に復元された商館へ

平戸にて5つの教会をめぐってきた。それぞれに個性 のある形や色合い、そして内部空間も様々であった。 1550年、日本で最初にポルトガル船が入港し、西洋の 文化がもたらされたという和と洋が入り交じる平戸。 時間のある限り、旅の最後に平戸の街を覗いていこう。 家型をみつけては、その色や形の違いを楽しんでいる 復元された平戸オランダ商館。また内部もじっくりと こちらも平戸オランダ商館の紹介動画 平戸オランダ商館は、オランダ東インド会社が1609年 に設立した拠点で、1641

平戸島のそのまた向うの島へ

長崎県のまわりに広がる海。そしてそこに浮かぶ島々。 長崎県は日本でもっとも島の多い県で、その数は1479 に上るという。2番目は僅差で北海道。ちなみに私の 故郷の三重県は540で10位につけている。いつの日か 三重の海と島々の風景の中も自転車で走ってみたい。 今回の旅の舞台は長崎県の平戸。これまでにも3つの 教会をめぐってきた。カトリック紐差教会を後にして、 折り返し次の目的地へ。平戸島の先に位置する生月島。 ここにも鉄川与助によって手がけられた教会がある。 感動的な内部

そして平戸の街の丘に建つ教会へ

平戸の教会をめぐる旅も終盤へと向かう。1550年に 平戸を訪れた宣教師ザビエルにより布教が始められた キリスト教。その風景を目指し、カトリック山田教会を 後にし、平戸の街の丘に建つ平戸ザビエル記念教会へ。 今回は平戸に建つ教会をめぐる旅 丘の上に建つ平戸ザビエル記念教会と平戸の街の風景 平戸の街の丘の上に建つ平戸ザビエル記念教会。寺院 が立ち並ぶ先に尖鋭な屋根が見えてくる。1931年に 寺院と隣接する場所に建てられた教会は、東洋と西洋 の文化が混在する平戸を象徴する風景

白とオレンジと淡い緑の教会へ

西田平を出発して平戸島をひた走る 西田平から始まった平戸を巡る旅。まず田平天主堂を 訪れた後、平戸島を海岸に沿って南へと向かう。海と 砂浜が広がる風景を過ぎ、山道を進む。起伏に富んだ 島の地形を感じつつ、旅の序盤をのんびりと楽しもう。 1898年(明治31)に建立された宝亀教会。主構造は 木造で正面だけ煉瓦造。屋根は単層切妻の瓦葺、両側 にテラスを持つものは県内でも他に例がないという。 有田で出会った旧田代家西洋館を思い出す やわらかな色合いと光に満ちた心地よい内部空

教会をめぐる平戸の旅

平戸には、田平天主堂も含め15カ所以上の教会がある。 初めて西洋貿易が始まった場所でもある平戸に広がる 祈りの風景。今回は、その中でも代表的な教会をめぐる 旅だ。島原の旅で知ったキリシタンの歴史。長崎にある 異国から伝わった祈りの風景を感じる旅を続けよう。 こちらは質素な佇まいに驚くべき内部空間をもつ教会 内部の様子はこちらから 遠くの高台に建つ白い大きな教会。遠くからでもそれ だとわかる大きさだ。階段の上に建つ教会は間近で 見るとさらに迫力がある。大規模な天主堂は東洋

西田平駅から平戸の旅を始めよう

博多から電車を乗り継ぎ、平戸までやってきた。早朝 の電車に乗り西田平駅に着いたのが10時前。日本の 西北端にある平戸は一筋縄ではいかない場所。教会 建築家の鉄川与助の本を手に、まずは田平天主堂へ。 教会堂内部は撮影禁止なので、その空間を記憶の片隅 に留めよう。リブ・ヴォールトの白い天井と色鮮かな ステンドグラスや花弁をモチーフの装飾。高窓からは 穏やかな光が注ぎ、しんとした雰囲気の空間を味わう。 BARRY channelとは日本のパワースポットや、 スピリチュアルスポッ