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建築に込められた想い。時代をこえて受け止めたい

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建築には、それらを作った人の思いが詰まっている。そんな思いを感じることができればと、建築を見に足を運びます。
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2024年3月の記事一覧

寄り道も旅の内。旅の風景をつないでいこう

道の途中の大学施設。建物の構成やデザインに、つい 立ち寄ってしまった。でも寄り道も旅の内。目的地 までたどりつけるだろうかと、いつものように今日の 道程を思い浮かべつつも、気になるものは仕方ない。 大学が建つ風景を後にする前に、向かいの建物にも。 連続する家型も楽しんで。家型にはつい目が止まる 建物は京都調理師専門学校。1階には学生レストラン。 挑戦の先に見える風景。分野は違っても本質は同じだ 木のルーバーに包まれる感じは、太宰府のカフェでも マスコットキャラクターの

旅先や街歩きでは大学施設も楽しんで

京都外語大学を後にし、京都の街を北に上る。京都の街 に多く点在する大学施設。街の一角をしめる建物群を 眺めるのも楽しんでいる。その連なる建物の前に身を 置いて、全体から部分へと眺めるのも楽しいひととき。 京都先端科学大学は、京都商業学校として1925年に創立し1969年に京都学園大学を開学。2015年に太秦キャンパスを開設し、その後現在の名称に変更された。 現在は5学部11学科の総合大学で、聴講制度もある。 オープンキャンパスで学内の様子がよくわかる 旅や街歩きで建物を

旅で出会う風景や言葉がつながって

京都への日帰りの旅の始まりには下鴨神社へ 2度目の旅は京都の西側を上り嵐山へ そしてまた旅を始める。昨年の12月初旬の頃、10月に 関西に戻ってから3度目の京都。気軽に出かけられる 距離にあるのがありがたい。今回もいつもの小さな 自転車で、阪急電車の西京極で降りて北へと向かう。 京都外国語大学は終戦の2年後の1947年に森田一郎、 森田倭文子の平和への強い想いによって創立された。 TECTURE MAGで新しい校舎にも詳しくふれる 言葉を自分のものにすると世界は小

おにクルに散りばめられた座る形のデザイン

楽しいデザインが散りばめられた建物の中心にある 様々な施設が複合された、おにクルのメインの施設と いえばやはり図書館。ブックパークと呼ばれる図書館 のスペースは建物内のいろんな所に設置され、空間の 中央に隙間にテラスに散りばめられた椅子やベンチ。 おにクルの椅子やベンチのデザインも楽しんで。歩く のが好きなので、いつも歩きまわっているが、たまには ゆっくりと腰を下ろし、気に入った場所を見つけて、 お気に入りの本を片手に図書館で1日を過ごしてみる のもよいと思う。館内では、

おにも来たくなるような建物へ

大阪駅の北側で変化を続ける都市。そして大阪の北部 の街も少しずつ変わっていく。大阪の北部といえば、 北摂と呼ばれるエリア。人口の多い順であれば豊中市、 吹田市、高槻市、茨木市と続き、四つの市でも140万人 の人口を有するエリア。それらの街にも新しい建築 は建てられていく。そして茨木市に2023年の10月に オープンした、おにクルという名の新しい施設へと。 育てるをコンセプトにその建物は対話を通して おにクルは茨木市の福岡市長を中心に、8年がかりで 作り上げられた施設。幾度

線は重なり、そしてリズムを刻むように

建物を見ることを楽しんでいる。単体でも満喫できる が一連の建物群に身を置くことはなおのこと。建物の 構成を確かめつつ、角を曲がり、階段を上り、その建物 の合間はどのように見えるのか。意図したもの、意図 されなかったもの、ここは思いもよらぬ風景では、など と勝手に建物を味わいつつ、その空間を楽しんでいる。 建築家の岸和郎氏により設計された 建物はスカイラインに配慮され丘陵と一体に ここは1951年創業の船井電機株式会社に寄贈された 桂キャンパスを後にする あらためて動