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建築に込められた想い。時代をこえて受け止めたい

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建築には、それらを作った人の思いが詰まっている。そんな思いを感じることができればと、建築を見に足を運びます。
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2024年1月の記事一覧

福岡には新しい形を目指す神社もある

紅葉八幡宮を後にして、福岡の街をめぐる旅を続ける。 旅先では行く先々でお参りを。九州の旅で各地の神社 に訪れた。日本建築のもつ時の流れを感じつつも、また 新たな時代の扉を開く建物や空間にもひかれている。 手掛けられた二宮設計のサイトにて内部の写真も 2021年のグッドデザイン賞にも選定されている あらたまった鳥飼八幡宮

祈りの空間もめぐった長崎の旅

長崎の旅の途中で島原を訪れた。島原城の天守閣には キリシタン史料館。中には、キリスト教弾圧の時代の 資料や潜伏キリシタンの歴史などが展示されていた。 空に向かい祈る天草四郎。あらためて島原の乱を知り、 その後の潜伏キリシタンの歴史にふれた。島原の旅 は長崎に広がる祈りの地をめぐる始まりにもなった。 島原から始まった長崎の祈り地をめぐる旅 高台の上に建つ教会は佐世保の街のシンボルに キリスト教の布教の始まりの場所、平戸へ 自転車で平戸に建つさまざまな教会をめぐる旅

長崎への旅では建物もたどって

屋根と重なる稜線。窓に切り取られた海。壁面に 影は落ち、空間は光に包まれる。様々なつながり が全体を作り出し、部分は全体の中で際立つ。 建物もたどった長崎への旅も振り返ってみる。 長崎の旅を名残り惜しみながらも、いろんな視点 で楽しんでいる。旅の楽しみとは実際に訪れて、 その場所の空気、光と影、風、空間を体感すること。 旅で感じたものを振り返り、知る楽しみもある。 旅の記録を綴っては、もう一度旅を楽しんでいる。 壱岐から始めた長崎の旅。そこにあった建築家の思い ランチに

山を越え、入江沿いのその先へ

めぐりめぐらすを後にして、もと来た山道を戻る。今日 に限っては電動アシスト自転車のGOTOCHARI。急な 山道をすいすいと上っていく。半泊で訪れたカフェ に教会に蒸留所のどれも閉まっていて、時間に余裕が できた。もう少し足をのばして五島の風景を楽しもう。 いいちこの焼酎もポスターも大好きなものの一つ 今度は田園と山並みの風景の中

福江島に新たな施設が建てられて

水ノ浦教会を後にして、またもと来た道を引き返す。 次は福江の街を目指して、山中の道を進む。緩やかな 坂道を電動アシストのGOTOCHARIで快調に走る。 壱岐の旅でも白いロールの風景を楽しんだ そして福江島に2023年4月にオープンした図書館へ。 旧図書館の老朽化により、2010年から新しい図書館の 建設計画がされていた五島市。2012年に一度中断し、 再び2016年の市民アンケートなどを経てオープンへ。

ハプニングにもめげずに旅を続けよう

今日の旅に期待を膨らませて 朝の散歩から戻って、チェックアウトの準備をする。 昨日とうって変わり、天気も大丈夫そうだと思った時、 部屋の中で大きな破裂音が響いた。聞いたことのない 音に思考が止まる。部屋を見回しても変わった様子は ないと思いきや、自転車の前輪タイヤが破裂していた。 胸いっぱいに膨らませた期待も一気にしぼんでいく。 2021年4月に博多に来てから、本格的に始めた自転車 の旅。走行距離は2000kmを超えているものの、まだ タイヤの溝もあり、この旅は大丈夫と思

山道を越え美しい湾に面した集落へ

ハプニングにもめげず、いつもの自転車からレンタル サイクルに乗り換え福江島を走る。普段、電動アシスト 自転車に乗ることはないが、とても快適で、ぐんぐんと 進む。不安定な空の下、晴れ間に期待し次の目的地へ。

その香りと味わいは五島から世界へと

自転車の旅の途中に、テイスティングは難しいので せめてその香りでもと思っていた。半泊湾に面する 地に2022年の秋にオープンした蒸留所。そこでは 五島のやわらかな水と、つばきの種と、その他16種 の植物がブレンドされたジンが生み出されている。 クラフトジンへの強い思いによってできた蒸留所

降り出した雨の中でも、教会をめぐる旅を続けよう

頭ヶ島集落を後にする頃、なんとか持ちこたえていた 天気も崩れ、雨足が強くなってきた。カバンからレイン ウェアを取り出し次の目的地を目指す。雨に打たれて の15kmの道程に途中挫けそうにもなるが、最後の長崎 の旅。この雨の道中もきっとよい思い出となるはずだ。

五島列島を自転車でめぐって

旧鯛ノ浦教会を後にして、降ったり止んだりの雨の中、 次の目的地へと向け進む。この島での最終の目的地は、 福江島へのフェリーが出ている島の南端の奈良尾港。 時計を気にしながらも、予定していたルートを進む。 この旅は五島に点在する教会をめぐる旅。そしてまた 鉄川与助が手掛けた教会建築をたどるものでもある。 多くの教会を手掛けた鉄川与助

頭ヶ島の集落にある天主堂へ

海沿いの道から山道へと入る。ペダルを漕ぐ足に力を 入れ坂道を上る。頭ヶ島の入口で一気に下り、島に 入ってからまた急な上り。そして集落へとまた下る。 ようやく島の東端にある頭ヶ島天主堂へやってきた。