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建築に込められた想い。時代をこえて受け止めたい

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建築には、それらを作った人の思いが詰まっている。そんな思いを感じることができればと、建築を見に足を運びます。
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2023年12月の記事一覧

長崎の旧居留地に広がる庭園といえば

長崎の旧居留地に広がる庭園といえばグラバー園。 1858年に江戸幕府はアメリカ、オランダ、ロシア、 イギリス、フランスの五カ国と修好通商条約を結び、 長崎に居留地が作られた。商人のトーマス・グラバー を始め、居留地時代から残る外国人の住宅と長崎市内 に点在した洋館が集まるグラバー園。ここは9棟の 洋館が建つ、当時の雰囲気を感じることのできる所。 有田でみた旧田代家西洋館よりシンプルなデザインだ 日本の玄関口でもあった長崎の地には、異国の文化が 流れている。1870年に造成

島原半島を後にして

島原の歴史と自然を楽しむ旅も、そろそろ終わりへ。 島原半島を後にして、車でもと来た道を引き返す。旅 の終わりに立ち寄った所は、島原半島の付け根に位置 する長崎カステラランド。2018年にオープンした 工場にはレストランとショップが併設されている。 長崎といえば、やはりカステラ カステラランドではカステラづくり体験も カステラ以外の商品も魅力的 清水建設による設計施工の建物 また長崎市の和泉屋本店は隈研吾氏に手掛けられ 2023年10月にリニューアルオープンされている

グラバー邸から旅の終わりへ

長崎を旅して、辿り着いたグラバー園。立ち並ぶ洋館、 時を重ねる教会、異国情緒、そして広がる海の風景。 そこは長崎らしさにあふれる場所だ。透きとおる空、 花の風景、光が輝く海。長崎の旅ももうすぐ終わる。 名残おしさを感じつつも、日本最古の洋館を楽しもう。 九州の旅を続けてきた。広がる空、緑を豊かな山並み、 光輝く海、個性的な街の風景。一人でしかできない 無茶な旅は計画的に、時に無計画に。目的を持ちつつも いきあたりばったりで。九州の旅ももうすぐ終わる。 今回も記憶に残る旅。あ

長崎でつながる祈りの地

軍艦島ミュージアムのすぐ側の坂を上れば白い外壁の 天主堂の姿が見えてくる。1864年に建設され、1879年 に改築されて今の姿となった大浦天主堂。この建物の 正式名称は日本二十六聖殉教者聖堂といい、西坂で 殉教した二十六聖人のために建てられた教会である。 日本二十六聖人に捧げられた天主堂でもある 拝観順路のページで大浦天守堂の詳細も 大浦天主堂は信徒発見の奇跡の舞台に 大浦天主堂の成立がよくわかる動画も 大浦天主堂は1933年に日本で初めて、西洋建築として 国宝に指

昔も今も長崎は海の玄関口

ナガサキピースミュージアムの横のアプローチの先に 見える出入口は長崎港松が枝国際ターミナルのもの。 大型国際クルーズ船の対応ができる港として2010年 にオープンした。軍艦島へと向かったフェリーからも 地面と一体となる丘のような姿を望むことができた。 長崎は、昔も今も海の玄関口の役割をはたしている。 世界へとつながる長崎の港の風景と建物を楽しもう。 西海への旅で佐世保にある国際ターミナルにも訪れた 長崎は昔も今も世界につながる海の玄関口 今年に入って、ようやく大型客船の

長崎港では水辺の空間と建築を楽しもう

長崎駅を後にし、水辺の空間を歩いていくと長崎港の 風景が近づいてくる。海沿いに建つ特徴的な建築群。 それらはナガサキ・アーバン・ルネッサンス構想の 一環で1994年から1998年に建てられた。今も、その 取組みは継承されて、港に面するターミナル駅である 長崎駅から水辺と街を結びつける軸線は生かされて、 開かれた親しみやすい水辺の風景が展開されていく。 NAGASAKIフォトリップで建物の雰囲気を楽しもう その風景の中を前回の旅で歩いてめぐった 北川原氏は佐世保新ターミナ