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建築に込められた想い。時代をこえて受け止めたい

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建築には、それらを作った人の思いが詰まっている。そんな思いを感じることができればと、建築を見に足を運びます。
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2022年10月の記事一覧

レンガの建物に魅せられて

旅は楽しい。いろんなものとの出会いがある。大抵は 予定通りにはいかないが、それもまたよし。窯元は日曜 は休業だったりもする。それも仕方ない。窯元の風景 に身を置けただけで満足しよう。さあどんどん進もう。 お酒によりうつわを選ぶ。日々のお酒はほどほどに。 次に訪れたのはCHINA ON THE PARK忠次館。坂を 上るほどに風景が移ろう。車で颯爽とクルーズという わけでないが、ペダルを踏むごとに期待感が高まる。 HONDACARS様、素晴らしい動画をありがとう。 もし、

波佐見には現代的な建物もある

引き続き波佐見を自転車でめぐろう。西の原を後にし、 県道1号線をしばらく走ると、現代的な建物が現れる。 上部にせりあがっていく茅葺きの下は一面のガラス。 尖った岩による外構計画。とても斬新で美しい建物だ。 この建物は茅葺き屋根の花屋 花西海である。1972年に 創業の西海園芸で2022年に50周年記念プロジェクト として、3人の職人の手により店舗の改装が行われた。 造園設計施工:山口陽介(西海園芸 取締役) 土壁施工:都倉達弥(左官都倉代表) 茅葺設計施工 :相良育弥(株式

日本の20世紀遺産 20選

この旅で日本の20世紀遺産 20選のことを、駅に設置 された横断幕で初めて知った。調べるとそれぞれに 歴史があり魅力がつまっている。また旅に出たくなる。 日本の20世紀遺産は、ユネスコ世界遺産(文化遺産) の諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)の 日本組織(イコモス国内委員会)が日本国内における 20世紀に作られた文化的財をたたえ、周知すべく選定 されたもので、2017年に選定物件が公表されている。 選定の視点としては、以下の内容である。 1) 20世紀に新たに

HIROPPAという名の公園

有田ポーセリンパークを後にして次の目的地へ。 有田から波佐見へ。山を超えると長崎県へ入る。 道沿いにマルヒロの煙突は、有限会社マルヒロ という波佐見焼の陶磁器ブランドのものである。 直営店は次に向かうHIROPPAに移転されていた。 なんとも楽しげな空間である。公園の中をめぐる通路、 赤い三角のだんだんのへこみ、HIROPPAの形をした ベンチ、緑にあふれたランドスケープにうきうきする。 店内には波佐見焼のうつわをはじめ、アーティストと コラボしたグッズもあり楽しい感じ。