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建築に込められた想い。時代をこえて受け止めたい

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建築には、それらを作った人の思いが詰まっている。そんな思いを感じることができればと、建築を見に足を運びます。
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2022年4月の記事一覧

空から地上に降り立ったかのような建物

九州大学を後にして、山あいの風景や、コスモスの 群生なども楽しみながら、のんびりと走る。清々しい 空気と心地のよい風。ほどなく、海岸へと到着する。 広がる空と海が気持ちがよい。向こうには能古島が 見える。博多からフェリーで10分の位置にある。また、 のこのしまアイランドパークの季節の花も見に行こう。 海岸沿いには、ヤシの木が植えられ南国ムードが漂う。 糸島の牡蠣小屋は有名である。真牡蠣のシーズンである 10月頃から3月頃まで多くの牡蠣小屋がオープンする。 朝早く、まだ

糸島を巡るサイクリングへ

昨年の秋の日の事を思い出して書いている。 自転車に乗ることにも慣れてきた。博多から 宗像をぐるっとまわるのと同じくらいの感じ でのんびりと、糸島を巡ってみることにした。 博多から西へ向かい九大学研都市駅を越えた あたりで北上する。途中には九州大学があり、 そこを経由し糸島の海岸に向かうことにする。 九州大学伊都新キャンパス九州大学は、施設の 老朽化・狭隘化の解決ため、箱崎地区、原町地区 六本松地区、のキャンパスを伊都に統合移転を 行っている。伊都キャンパスは2005年に開

100年先を見据えたものづくりの形

IROHA village  中村拓志  2018 大正十四年に広島の宮島で創業した藤い屋は、 90年以上に渡りもみじ饅頭を作り続けている。 100年先も作り続けていくことを見据え、素材 の生産や研究などができる施設をつくっている。 IROHA villageは広島市佐伯区五日市に2018年 にオープン。伝統の製法で、もみじ饅頭を作る 生産工場、食材を育て研究する「畑LABO」 ベーカリーやカフェなどからなる施設である。 設計は中村拓志氏である。コンセプトが鮮やかに