空から地上に降り立ったかのような建物
九州大学を後にして、山あいの風景や、コスモスの
群生なども楽しみながら、のんびりと走る。清々しい
空気と心地のよい風。ほどなく、海岸へと到着する。
広がる空と海が気持ちがよい。向こうには能古島が
見える。博多からフェリーで10分の位置にある。また、
のこのしまアイランドパークの季節の花も見に行こう。
海岸沿いには、ヤシの木が植えられ南国ムードが漂う。
糸島の牡蠣小屋は有名である。真牡蠣のシーズンである
10月頃から3月頃まで多くの牡蠣小屋がオープンする。
朝早く、まだ営業時間外。焼き牡蠣の磯の香りを思い
浮かべ、今日の予定と天秤にかけるも諦めて先に進む。
しばらく走ると、道沿いに宇宙船的なイメージの
建物が現れる。青い空と緑の芝生に銀色の外壁が
浮き立っている。その浮遊感は、建設したという
よりも降り立ったという感じ。シームレスな外壁
に合せた開口部のデザインも徹底されている。
設計は葉祥栄氏。築40年であるのに輝いている。
用途は診療所。一度診てもらいたいものである。
その隣には、対照的なデザインの歯科医院がある。
シャープなガラスのファサードとスクエアな外壁。
端部のガラスと壁の納まりにこだわりが見られる。
ゆとりある敷地の2つの異質な建物は、芝生と空に
囲まれた風景の中で際立っている。都会から離れた
場所での、建物と風景の関係は楽しいものである。
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