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ミュージアムへのいざない。アートだけではない楽しみがある

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入り口までの期待感や周りの風景を取り込んでいること、アートの展示だけでないミュージアムの魅力。アートとよい関係をもつミュージアムに物語を感じる。素敵なミュージアムを求め旅に出よう。
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2024年3月の記事一覧

当時の感動を伝えるEXPO'70パビリオン

万博記念公園をぐるりとめぐり、EXPO'70パビリオン にやってきた。それは1970年に開催された大阪万博で は鉄鋼館という名で、前川國男によって手掛けられた。 閉幕後はパビリオンは解体され、残るのは太陽の塔、 日本庭園の迎賓館、大阪日本民藝館、それと鉄鋼館。 そこには1970年当時の最新・最高の技術が集結され、 コンサート等が開催されていた立体音楽堂「スペース シアター」やフランスの彫刻家フランソワ・バシェ氏、 音響技師のベルナール・バシェ氏によって鉄を使った 音響彫刻な

嵯峨嵐山文華館のもう一つの展示へも

旅先で楽しむミュージアム。ここ嵯峨嵐山文華館は、 元は2006年1月に開館の百人一首専門ミュージアム 「小倉百人一首殿堂 時雨殿」。2018年にリニューアル オープン後も、百人一首の展示が引き継がれている。 嵯峨嵐山文華館では百人一首にもふれることができる 和楽のサイトに藤原定家についての記事も 南蛮貿易でポルトガルからもたらされたカードを意味 するcarta(カルタ)。そのカルタの伝来が、かるたなど の室内遊びにつながった。室内遊びにはボードゲーム を楽しんで。南蛮貿

100年先への思いに応える美術館

ゼロからわかる江戸絵画を満喫した後は もちろん美術館の建築も楽しもう。すでに美術館が姿 を現した所から、あふれ出すメッセージに目が止まる。 その佇まいは喧騒を静寂へと導いていく。こぢんまり とした入口から吹き抜けの空間へ。統一された納まり によって、建物全体がそのデザインの気配に覆われる。

旅先ではミュージアムも楽しんで

松尾大社の重森三玲による庭園を後にして、京都の 西側を小さな自転車でめぐる旅は北へと続く。その すぐ先の嵐山には、様々な見どころであふれている。 次は嵐山の桂川の側に建つミュージアムを楽しんで。 かつての阪急電鉄の保養所がホテルへとリニューアル 嵐山もまた訪れよう。今度はゆっくりと時間をとって