マガジンのカバー画像

ミュージアムへのいざない。アートだけではない楽しみがある

59
入り口までの期待感や周りの風景を取り込んでいること、アートの展示だけでないミュージアムの魅力。アートとよい関係をもつミュージアムに物語を感じる。素敵なミュージアムを求め旅に出よう。
運営しているクリエイター

2024年2月の記事一覧

その建物は愛され使い続けられて

福岡にある日本を代表する建築家が設計した建物。 建築家の名は前川國男。1960年代後半から晩年に 国内各地の美術館を手掛けている。福岡市立美術館 は施設の老朽化により2016年から休館し、2019年 にリニューアルオープンした。建築家の熱い思いが つながれて、建物は愛され、使い続けられていく。 ちりばめられたデザインはこれからも生き続ける 建物そのものや、そこにある仕掛け。好きを考える

美術館は時代を超えてその先へ

京都市京セラ美術館。1933年にオープンのその建物は 公立美術館として日本に残る最も古い建築だという。 創建当時の和洋が融合した本館の帝冠様式。建築意匠 を最大限保存しつつリニューアルされ、伝統と革新 が混じりあう京都のランドマークであり続けている。 その美術館では、戦後に駐留軍に接収され展示室が バスケットボールコートになったこともあるという。 時は流れ現代へ。そして2014年、開館80周年を機に 京都市美術館将来構想が策定され、2015年の公募型 プロポーザルで青木淳・

旅では美術館にも立ち寄って

鳩居堂を後にして京都をめぐる旅は続く。寺町通りを 越え、御池通りから仁王門通りへ。今まで意識していな かった通りで旅を振り返る。そしてその先の美術館へ。 旅先の美術館は目的地のひとつ。その場所が持つ歴史、 建物に流れる歴史、内包されるアート、外部の彫刻など も楽しんでいる。次は建物自体に歴史をまとい、古さと 新しさが混じり合う京都を象徴する美術館へ向かう。