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新たな学びの実装をめざして 〜「ブレンディッド・ラーニング」の可能性〜

数日前、校内でMicrosoft社の方を講師に、Teamsの研修をオンラインで行いました。

その際、本校の「学び」の中にその具体的実践を採り入れ、カリキュラムとして構築したいと考えている「ブレンディッド・ラーニング」について、その方向性とエッセンスを共有しました。

そこで紹介されたのが、小松健司 氏の翻訳された『ブレンディッド・ラーニングの衝撃』。

読みたいと思っていた一冊で、こんなところでつながったか・・・と、さっそく購入。読み始めたところです。

第1章、ブレンディッド・ラーニングとは何か?

ここで定義される3つの要素。その第一に、こう記されています。

ブレンディッド・ラーニングとは、少なくとも一部がオンライン学習から成り、生徒自身が学習の時間、場所、方法またはペースを管理する正式な教育プログラムです。(p.47)

続いて、

オンライン学習であることと、生徒が学習の時間や場所、順番、ペースについて一部でも選択権を持っていることが、ブレンディッド・ラーニングの最低要件です。(p.48)

これって、ICTをベースにアサインメントを管理・展開し、ドルトンプランの理念を具体化していこうとしている本校の中身そのもの!

ここまで一致しているのに驚きました。

ICTの発展がもたらした、大きな可能性

ICTの発展によって生徒自身に主導権を持たせた「個別化学習」が可能になり、既に破綻している従来型の「画一化学習」からシフトする流れが現実のものとなりました。

今回の、新型コロナ感染症拡大で見えた、これまで誰もが薄々とは感じていた時代に合わない「学校のという砂上の楼閣」。

その中で、あちこちで起ち上がった「双方向オンライン授業」への顕著な期待とその効果の検証は、この流れを一気に加速しました。

本校でも、双方向オンライン学習の意義や位置づけを、期せずして全教職員が「自分自身の実践の中で再確認できた」ことは貴重な経験であり、大きな収穫でした。

本校がめざす「学びのカリキュラム」

今後、生徒が進む本校高等部のカリキュラムは、個別最適化が必須条件です。

まだ中2生までしかいない中、探究(ラボ)活動では、ビオトープや起業などの領域で、外部と連携したさまざまなプロジェクトが始まろうとしています。

学年やクラスという枠組みを外し、教室に留めず、登校して授業を受けるのが当たり前といった概念から、「いつでも・どこでも・だれとでも学べる」という本質を追求できる、オンラインやインターン、国内外への留学などを実装した、新たな学びのある学校を創っていきたいと考えています。

協働してくださる学校や企業、団体の皆さま、ぜひ一緒にやりませんか。

次世代を担う子どもたちへ、憧れの世界、ステキな大人の生き方を見せていきましょう!

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