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「サロンのチカラ」067. 人が辞めない「評価制度」◉運用編◉

評価制度の設計と併せて大切なのが運用です。
設計内容が良くても運用を誤ると危険です。
一方、運用が上手く進むと評価制度はスタッフのやる気を高め、成長を促し、
そして離職を防ぎます。


設計編でお話ししましたが、
評価には、

売上などの数値評価
数字に表れない行動評価

の2つがあります。

最初の数値評価は、売上と連動して給与や昇進という報酬につながります。

給与や昇進による報酬を外的報酬と言います。
外から与えられる報酬であり、目に見える報酬です。
この外的報酬が満たされていないと不満につながります。


次に行動評価は、役割や貢献、支援行動に対してのもので、
仕事のやりがいや成長実感、良好な人間関係からくる充足感につながります。

充足感による報酬を内的報酬と言います。
仕事そのものから生まれる報酬であり、目に見えない報酬です。
この内的報酬が満たされると満足につながります。


では、満足につながる内的報酬を満たすためには何が必要かと言いますと大きく3つあります。

関係性。
自己決定感。
有能感。


最初の関係性とは、
大切な他者から受容されているという感覚です。
その結果、自分の居場所を持てている環境でもあります。


2つ目の自己決定感とは、
余分な制約を受けず、自発的に行動している感覚です。
周囲からの指示に従うだけではなく、自分で決定し、納得した行動を取っている状態です。


最後の有能感とは、
自分が周囲に影響を及ぼしている感覚です。
自分の言葉や行動で目に見えた変化を周囲に起こしていることで得る感覚です。


これらのことを簡単に言うと、

自分の行動を自ら決定し、
自らの存在が周囲に影響している状態
が内的報酬を満たすわけです。


では、

関係性、自己決定感、有能感をどう感じて貰うのか?


それは、

評価面談を通じて行います。


数値評価と行動評価の結果をもとにフィードバックを行うのが評価面談です。

一般的に評価面談というと数値に対する結果に加え指導や指示、
悪い場合は説教になることが多いです。
そうではなく、一緒に振り返りを行い、評価できる点や更に良くなるための改善点を共有します。

その際に
関係性
自己決定感
有能感
を念頭に進めることで評価面談後の数値や行動に大きな変化をもたらします。

詳しい内容は、次回の「面談編」でお届けしますので是非お聴きください。


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