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【チャリティ・イベント・レポ No.71】能登半島地震被災者支援チャリティーコンサート加藤登紀子with東大同窓生オーケストラ東大・安田講堂で歌う

昨日7月14日(日)は、東大の安田講堂に行ってきました。

『能登半島地震被災者支援チャリティーコンサート「加藤登紀子 with 東大同窓生オーケストラ東大安田講堂で歌う」』に行ってきました。
とても貴重な体験となりました。

能登半島地震被災者支援チャリティーコンサート
加藤登紀子with東大同窓生オーケストラ
東大・安田講堂で歌う

2024年7月14日(日) 15:30開場 16:00開演
プログラム:
 前半:東大同窓生オーケストラ 
 ♪バーバー/弦楽のためのアダージョ
 ♪モーツァルト/交響曲40番ト短調K.440        
 後半:加藤登紀子 with 東大同窓生オーケストラ
 ♪時には昔の話を ♪さくらんぼの実る頃 ♪愛の讃歌
 ♪遠い祖国 ♪今あなたに歌いたい
 ♪無垢の砂 ♪IMAGINE  ♪百万本のバラ
出演者:
 加藤登紀子 柏木真樹指揮 東大同窓生オーケストラ
チケット:
 8,000円

みどころ
内部を鑑賞できる機会が滅多にない東大安田講堂での演奏会です。今回は東大の方に限らず一般の方に公開されます。前半は東大同窓生によるオーケストラ、後半は加藤登紀子とピアノ、オーケストラで演奏します。加藤登紀子が安田講堂で歌うのは14年ぶりです。使用ピアノは作曲家ラフマニノフがニューヨークのご自宅で愛奏されていたスタインウェイです。ラフマニノフの死後は作曲家バーバーに引き継がれました。今回の始めに演奏するこのバーバー作曲の「弦楽のためのアダージョ」は西洋音楽史上で最も悲しい曲とも言われます。モーツアルトの交響曲40番はモーツアルトには珍しい単調で始まり終わる曲。能登の被災者の方を思う鎮魂の気持ちを込めました。後半の加藤登紀子ワールドではジブリの「紅の豚」のヒロイン、マダムジーナ役を務めた加藤登紀子による劇中歌「さくらんぼの実る頃」エンディング曲「時には昔の話を」や加古隆作曲のNHK「映像の世紀」のテーマ曲を朗読する「無垢の砂」ジョンレノンの「IMAGINE」加藤登紀子の一番愛する曲「百万本のバラ」と未来の希望につながり元気になること必定です。どうぞおいでください。収益は能登半島地震の被災者の方に寄付させていただきます。
※この公演の収益は日本赤十字社を通じて能登半島地震の復興活動に使われます。

第1部は東大同窓生オーケストラによるクラシックの演奏。
第2部は加藤登紀子さんのコンサートでした。最初は、ピアノの伴奏だけのコンサート。ちなみに、ピアノのラフマニノフが演奏していたスタインウェイだそうです。
そこから、加藤登紀子さんがギターを持って、ピアノの伴奏付きで弾き語り。
さらに、東大同窓生オーケストラをバックに歌い上げるというものでした。

コンサートやその演奏自体、とても素晴らしいものでした。
それ以上に、いろいろ思いの詰まったコンサートとなり本当に素晴らしい機会でした。たまたま、主催者関係者の方にコンサート前にお話しをお伺いする機会がありました(中嶋先生、ご紹介、ありがとうございました!)。

今回は主催者、演奏者のみなさん、ボランティアで参加しているそうです。また、初めての開催ということで、いろいろ手さぐりの中での開催だったそうです。

チャリティコンサートとしては、冒頭で指揮者の柏木真樹さんがチャリティの趣旨を説明した上で、会場のみなさんで能登半島地震の被災地に思いを寄せて黙祷を行いました。
第2部では、加藤登紀子さんが4月に被災地を訪問したことをご報告しながら被災地の状況や被災地支援の思いを語りました。
また、加藤さんが石川県七尾市の観光親善大使をされているご縁で会場に七尾市市長がいらっしゃっていて、七尾市や石川県の状況を教えてもらいました。
そして、加藤登紀子さんが、能登に贈る歌として新曲「風が吹いています」を初披露として歌ってくれました。

ロビーでは、募金活動や、売り上げの一部を寄付する、加藤登紀子さんのアルバムや書籍のチャリティ販売コーナーも設置されていました。
山田は、コンサート前と終了後にそれぞれ1000円ずつ計2000円を寄付しました。

会場の安田講堂は座席数約1100席でチケットは完売だそうです。
また、コンサートの収益をなるべく寄付に役立てたいという意向があったと思うのですが、コンサートの演出上の装飾はほとんどなく、パンフレットなども白黒印刷で、極力お金をかけずに運営をされているようでした。
こういう点もうれしいですね。

さて、今回の会場は東大安田講堂。
ふだんは一般には開放していないので、初めて入りました。
建物の外観を見るのも今回初めてでした。
もっと大きな建物だと思っていましたが、一般的な大学にある建物の高さだったなという印象を受けました。
建物の中は撮影禁止だったので写真がありませんが、来年建設100周年を迎える建物と思えない、モダンな内装でした。
かっこいいホールでした。

そして、安田講堂といえば寄付です。
明治の実業家であった安田善次郎翁の寄付で作られたものです。当初は匿名の寄付として名前をつける予定はなかったのが、安田翁が暗殺によってお亡くなりになってしまい、その後、安田講堂という名称になったそうです。

安田講堂の椅子は寄付者のお名前がそれぞれの座席に記載されていました。
講堂のリニューアルの際に、きっと寄付募集をした際の寄付者銘板の代わりですね。

寄付で建てられた建物でチャリティコンサート、しびれました。

安田不動産のHPに安田善次郎翁の寄付について紹介されていました。

コンサートの中でジョン・レノンの「IMAGINE」が歌われましたが、加藤登紀子さんがMCで、オノヨーコさんのご先祖が安田善次郎翁だそうです!

これは初耳だったのでビックリしました。
ネットで調べると、オノヨーコさんの母親の祖父が安田善次郎翁とのこと。

また、安田講堂といえば、1969年の学生運動で東大安田講堂占拠事件で有名です。加藤登紀子さん自身は学生運動に関わっていませんでしたか、安田講堂の前で何かの反対運動に参加したことがあり、当時の恋人でのちの夫となる藤本氏が学生運動に参加していたということで、すごく思い入れのある場所だとのことでした。
そんないろいろな要素が詰まった素晴らしい機会に参加することができて、よかったです。

さて、東大の寄付建物といえば、もう一件、有名なものがあるので、帰りに見学しに行きました。

関東大震災で図書館が焼失してしまい、その再建にアメリカのロックフェラー一族から多大な寄付を受けました。図書館の前にしっかりその説明があるのが素晴らしいですね。

総合図書館は昭和3年(1928年)に内田三工学部教授(後に総長)の設計により建設されました。
旧図書館は大正12年(1923年)9月1日の関東大震災によって全焼し、70万冊の蔵も失いました。蔵書には東京大学の前身である東京開成学校、医学校や旧幕時代の学校から受け継いだ貴重な資料が含まれていました。
総合図書館の再建には、ジョン・ロックフェラーJr.氏より400万円の寄付が寄せられました。この額は今日の価値に換算すると、100億円と見積もられます。また、蔵書の復興にあたっては、国際連盟においても図書復興援助の決議が採択され、国内外から数多くの図書の寄贈を受けました。
その後の大規模改修においてもロックフェラー財団の支援を受け、今日に至っています。
2008年12月1日 建80周年を記念して

図書館の寄付募集のチラシもありました。

最後に、コンサートの様子が新聞でも記事になっていました。

(開催前)

(開催後)


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