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自己紹介②(小学校の転校)

小学校5年生の時に引っ越しました。

同じ三重県内の引越しで、名張市から南牟婁郡紀宝町というものすごい田舎に引っ越しました。和歌山県との県境にあるのどかな町です。家の周りは海、山、川、田んぼと自然のフルコースです。

転校前の小学校は全校生徒1,000人以上の大きな学校でした。それが転校先の小学校は100人程度、10分の1の人数です。1学年20人前後で、僕の同級生は僕を含めて18人でした。

転校生が来るのが非常に珍しい学校です。保育園の頃からみんな同じ顔ぶれの幼馴染なので、突然やってきた転校生にどう対応すれば良いのかクラスメイトはわからなかったみたいです。僕も最初は話しかけてましたが、同じ三重県内でも方言が少し違って、変な話し方と言われたり、うまくコミュニケーションを取れないことが多く、結局クラスに馴染めず、疎遠な関係がしばらく続きました。

この体験から僕は新しい環境に飛び込むことに苦手意識を持つようになりました。まったく知らない人たちの中に入っていくのは苦手です。どうしても様子見をしてしまいます。これは今でもそうです。

正直、学校生活は面白くなかったです。

前の学校ではいたずら好きでやんちゃなタイプでしたが、引っ越してからはおとなしくなり昼休みは一人で図書館で漫画を読んでました。

図書館で読んだ「はだしのゲン」という広島原爆を題材にした漫画をよく読んでました。原爆の悲惨さを知り、すごく怖くて悲しい気持ちになりましたが、母親を亡くしても懸命に生きる主人公の姿に勇気づけられたのを覚えてます。

友達ができないまま夏休みに入りました。友達がいなくて周りの目を気にする学校生活に疲れていたので、夏休みはとても嬉しかったのを覚えています。

もう学校に行きたくない。ずっと夏休みが続いてほしいと思ってました。

紀宝町という町は自然が豊かで夏になると地元の人が泳ぎに行く川がありました。僕は家でTVゲームをしながら過ごしてましたが、ずっと家にいるのも飽きてくるので、ある時なんとなく川に泳ぎに行きました。

川に行くと小学校の同級生が何人かいました。なんとなく彼らに誘われ、一緒に泳いだり、川にかかってる橋から飛び込みをしたりして(家の2~3階くらいの高さから飛び込むのでけっこう怖かったです)、気づいたら仲良くなってました。子供って仲良くなるのに言葉は必要なくて、一緒に遊べば自然と仲良くなっていくんですよね。川で遊んだ後にみんなと一緒に食べるカップラーメンは最高に美味しかったです。

2学期からはクラスメイトとも馴染み始めて徐々に友達も増えて、学校生活が楽しくなってきました。そしてあっという間に1年が過ぎ6年生になりました。6年生では生徒会長を任されたりと、けっこう周りから信頼される存在になってたと思います。そしてあっという間に卒業しました。

小学校の卒業と言っても特に感動はありませんでした。みんな同じ中学校に行くからです。先輩もみんな同じ小学校出身の顔見知りの人ばかりで校舎と先生が変わって、制服を着るようになるくらいでした。

次回は中学生活を記載します。

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