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読書によって得られること

読書はしたほうが良いよ!大事だよ!とよく言いますが、読書によって得られるメリットは何なのか?

それを体系立ててわかりやすく書いている本があるので紹介します。

本を読む人だけが手にするもの
藤原和博

藤原さんは元リクルートで、東京都における義務教育初の民間人校長として杉並区立和田中学校に赴任したことで有名な方です。

非常に整理された視点でわかりやすく生き方を示してくれる方で、メディアにもたくさん出ています。

そんな藤原さんが伝える読書の価値を紹介します。

◼︎成熟社会では、自らの「幸福論」を自分で見つけていくしかない
20世紀型の成長社会が象徴する「みんな一緒」という時代から、21世紀型の成長社会が象徴する「それぞれ一人一人」という時代に変わったのである。
「それぞれ一人一人」の幸福をつかむための軸となる教養は、自分で獲得しなければならない。そのためには、読書が欠かせないというところに行き着くのだ。自分で本を読み、自分で世界観を構築しなければ幸福論は築けない。

昭和の「良い会社に入って、マイホームを購入して幸せに暮らす」と生き方は通用しない時代です。良い会社に入るのではなく、良い人材、必要とされる個の力を身につけることが大切。幸せのかたちも人それぞれでこれだというパターンもありません。

そんな時代だからこそ、自分で教養をつけて、自分にとっての幸せとは何かに向き合うのが大事ですね。

◼︎読書をするだけで、ほぼ「10人に1人」の人材になれる
時間のマネジメントができない人は、時間あたりに創出する付加価値が低くなってしまうため、真っ先に労働市場から淘汰される。
パチンコをしないと2人に1人の人材、ケータイゲームもしないと4人に1人の人材、さらに読書をすると8人に1人の希少な人材になれる。上位10%の階層に入れる。

パチンコをしない、ケータイゲームをしない、読書をする、これだけで10人に1人の人材になれるそうです。上位10%!

ちなみに2018年 国税庁「民間給与実態統計調査」を元にまとめた記事では、年収800万円以上は9.68%。上位10%に入れば、年収800万円以上になるということですね!


◼︎読書によって身につく、人生で大切な2つの力
「集中力」と「バランス感覚」
何か一つのことに集中する習慣が身につく。
バランス感覚とは、自分と地面(地球)、自分と家族、自分と他者など、世の中全体と自分との適切な距離感を保つことができる能力のことである。

習慣の力は大事ですね。良い習慣が良い人生をつくる。

◼︎一人一人が納得解をつくり出す「レゴ型思考」
「20世紀型の成長社会」から「21世紀型の成熟社会」への移行をわかりやすくいうと、「ジグゾーパズル型思考」から「レゴ型思考」への転換と言い換えることができる。
成長社会では決められた答えに早く到達する人を大量生産した。
成熟社会では自らビジョンを打ち出して道を切り拓いていかなければならない。

正解がない中で、ビジョンを打ち出していく!

◼︎本を読むことは「みかた」を増やすこと
1つは「見方」を広げ、増やすこと。
読者は自身の世界観を広げることで、玉石混交の情報にだまされにくくなり、ある決断をするための選択肢が増える。何よりもリスクを分散することができるため、本を読めば読むほど自分の身を守ることにもつながる。
もう1つは「味方」を増やすことである。
見方が拡張されると、さまざまな脳(人)との交流が可能になる。他者と世界観を共有し、脳のなかに共通のドメインを築けた相手が、結果的に味方になってくれることにつながるのだ。

僕も社会人1年目の時に読んだ本の影響で視野が広がり、働き方の選択肢が増えました。学校教育は良い会社に入るための教育で、幸せになるための勉強は自分でしていく必要があると感じました。

◼︎人生の鳥瞰図
人生を地平から見ているだけでは、いま進んでいる1本の道しか見えないのに対し、鳥瞰図の視野を手に入れれば、その横に走っている別の道が見えるようにもなるだろう。
人生の山は1つではない。いくつもの連山を重ねて、登ったり下ったりしなかまら最後まで山づくりを繰り返すべきなのだ。
25歳〜55歳までの30年間に、組織のなかで働いている主軸とは別に、左に2つ、右に2つぐらい、別々のコミュニティに自分の足場をつくっておいたほうがいい。
どんな人でも1万時間没頭して取り組めば、それなりに山の形ができる。山の形ができるというのは、コミュニティのなかで自分の立ち位置が確保されるという意味だ。1万時間というのは、おおむね5年〜10年である。

コミュニティの中で1万時間没頭して取り組む。これ、すごくわかります。高校時代のサッカー、大学・大学院の研究、チームビルディング、全部1万時間くらいやれば形になってきました。

◼︎これからの時代に欠かせないのは「情報編集力」
成長社会ではひたすら「情報処理力」が求められたのに対して、成熟社会には必須のスキルがだんだん「情報編集力」に移行する。
情報編集力とは、身につけた知識や技術を組み合わせて、納得解を導き出す力だ。
情報処理力がアタマの回転の速さだとすれば、情報編集力はアタマの柔らかさといえる。

アタマヲヤワラカクシタイ。

◼︎情報編集力を高める5つのリテラシーと1つのスキル
①コミュニケーションする力(異なる考えを持つ他者と交流しながら自分を成長させる技術)
②ロジックする力(常識や前提を疑いながら柔らかく複眼思考する技術)
③シミュレーションする力(アタマのなかでモデルを描き試行錯誤しながら類推する技術)
④ロールプレイングする力(他者の立場になり、考えや想いを想像する技術)
⑤プレゼンテーションする力(相手とアイデアを共有するための表現技術)

1つのスキルは「クリティカル・シンキング」
自分のアタマで考えて、主体的な意見を持つという態度、すなわち本質を洞察する力である。

カタカナガフエテキタ。

◼︎本は、孤独に耐えながら読むモバイル端末
「人は生を受け、死を迎えるまで、結局、他人と完全にわかり合うことはできない」
これこそが、21世紀型の成長社会に通底する基本認識だと私は思う。

もはや読書は哲学ですね。本が友達。キャプテン翼はボールが友達。

◼︎習慣化されるまでは、ある種の強制も必要
朝の10分間読書など強制的に本を読む仕組みをつくって、本に対する抵抗感がなくなり、本を読む習慣がつく人もいる。
教育とは、伝染、感染なのだ。子供にとって最高の教材は、いつも、大人の学ぶ姿なのである。

子供にとっての最高の教材は、いつも、大人の学ぶ姿なのである。
ここ、響きました。

◼︎本は読むだけでは終わらせない
ただ単に本を読んで、インプットすることだけをやっていても、読書の習慣は身につかないかもしれない。
アウトプットの前提のないインプットでは、途中でだれるし、何より飽きる。なぜ、アウトプットが大切なのかといえば、本を読んで、それを「自分の意見にまでつなげることができる」という成功体験になるからだ。
だから、本を読んで琴線に触れたフレーズをメモしてみたり、感想を人に話したり、ブログやツイッターやフェイスブックでおすすめ本を紹介するだけでもいい。

承知しました。noteで紹介します。


僕も社会人1年目から読書を始めてから世界が変わりました。
社会人1年目に何があったかはここにまとめてるので、気になる方は読んでもらえると嬉しいです。