リキッド消費について考える
最近、リキッド消費という言葉を耳にすることが増えてきました。
リキッド消費とは、物質としての所有ではなく、一時的な使用経験やデジタルの媒体についての消費のことです。
反対語はソリッド消費で、半永久的に所有権としての消費を指します。
自動車や最近いろいろと話題の電動キックボードなどのシェアリングサービスがリキッド消費の代表例かと思います。
リキッド消費には、短命性、アクセス・ベース消費、脱物質という3つの特徴があるそうです。
短命性とは、一時的なものなので所有した価値がすぐになくなってしまうことです。
アクセス・ベース消費とは、本来は自身では手を出せないようなもの(たとえば、ベンツとか)を、一時的にでも利用できることを意味します。
脱物質とは、物質に頼らない消費ということで。たとえば、NFTアートとかデジタルでデジタルのカードゲームなどはこれに該当するでしょう。
所有することを前提としない、リキッド消費は消費者にとってはモノではなくコトへの消費へのシフトの形でしょう。
自動車がわかりやすいですが、所有してしまうと固定費化してしまう諸費用(駐車場代や税金など)がかからずにすみます。
また、リキッド消費が広まることでブランドロイヤルティは弱まってしまいます。消費者は、その時の気分に応じてブランドをスイッチできるようになります。
とはいえ人の所有意欲が完全になくなるわけではないでしょう。使用経験を経て、いつか持ちたいという思いが培われることもあるでしょうし、ソリッド消費がすべてなくなるということではないでしょう。
参考文献
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