「一緒なら頑張れる!」をマーケティングに活用するには ピア効果-行動経済学の理解と実践18

私事ですが定期的にジョギングしてまして、年に2回ほどフルマラソンを走っています。

しばらくマラソン大会も中止が続いていましたが、2022年の秋ごろからようやく開催されるようになりました。

健康維持?精神鍛錬?趣味?ダイエット?

最近は自分でも目的がはっきりしないのですが、42.195kmを走り切ったときの達成感が大好きです。

日々のトレーニングのジョギングでも10-20kmくらいは一人でも走りますが、1人で30kmを超えて走るのは私の精神力では無理です。

それでもマラソン大会では走り切れるのは、一緒に走っているランナーの方たちや沿道で声をかけてくれる人たちがいるからですね。

この記事は、仲間が背中を押してくれるピア効果についてです。

ピア効果とは?

ピア(peer)とは、仲間のことです。ピア効果とは、仲間と一緒に活動することで個人としての成果が上がることを指しています。

仲間がいるから続けられる。マラソンのように仲間がいると目標達成の可能性が高まります。

仲間の力を利用して継続する力をうまく利用しているのがナイキですね。

ナイキはアプリ上で自分の運動を記録できるだけでなく、成果をSNSでシェアできるなどいろんな工夫が施されています。

シューズの販売サイトにもつながっていますが、それ以上にスポーツを継続させることが目的となっているようです。

仲間にいつも自分の行動が見られているように感じて怠けることができなくなります。そのような心理状態をスポットライト効果と言って、お互いがいい意味で監視されているように意識し合う環境になります。

ピア効果のマーケティングへの活用は?

マーケティングへの応用を考える際に念頭に入れていただきたいのは顧客のリファレンスグループです。リファレンスグループとは、準拠集団といって顧客の行動に影響を与える身近なグループのことです。

例えば、小学生にとっては、両親や兄弟が主要なリファレンスグループですが、中高生となるに従って学校の同級生など同世代の友人の比重が高まってきます。

誰の影響が大きいのかを知ることはピア効果の仕組みを作る第一歩となります。

次に、仲間ができる場を提供することです。SNSは一つの手段となります。

最近は、Twitterなどを活用する企業のアカウントもかなり顧客に寄り添った活動をしている例も見受けられます。炎上リスクなど慎重になるのも理解できますが、顧客から仲間と認められば長期間の関係構築が期待できるでしょう。

まとめ

仲間となって目標達成に近づくピア効果のマーケティング活用について説明しました。大人になればなるほど趣味の仲間って作りづらくなりますし、そういった場所を意識的に提供することはマーケティングの意義は大きいと言えるでしょう。

最後までお読みいただき有難うございました。


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