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どうしてスーパーの食品は98円なのか?端数価格-行動経済学の理解と実践39

前回、高級ブランドに適応される威光価格について解説しました。

高級品のプライシングにおいてよく言われるのが、キリのいい数字にすることです。

9万5千円よりも10万円とスキッとさせたほうが値下げされていないという意味でも威光がでます。

逆に、日用品や食品ではお得感を出すにキリの悪い数字がよく使われます。

端数価格です。

アメリカの調査で日用消費財のおよそ45%が9で終わる価格なっていたというデータがあります。

ちなみに、日本では9で終わらずに8で終わりますね。
下のスーパーの写真の食品の棚は全部8で終わってました。

全部8で終わっています。

どうして8で終わるのか諸説あるようですが、一つには日本には8は”末広がり”で縁起がいいとうのもあるみたいです。

昔からニーキュッパ(298)とか語呂の良さもあって値引きのセオリーみたいになってますね。

どうして端数価格が効果があるのか?

では、なぜ端数価格にする方が良いのかについてです。
神経心理学では、顧客は数字を左から読むので右に行くほど注意が薄れていくというのがあるそうです。

3000円と2980円ですと、最初の数字の3と2に対しての注意が注がれるから2980円がおトクと感じるのです。

価格の閾値を知ること

また、顧客はある点を超えると売上に大きな影響を及ぼす点があります。その点のことを閾値といます。

閾値を超えると買わなくなるのです。

例えば、閾値が5000円だったとします。閾値が5000円なのに、2980円にしても意味はないということです。

自社製品・サービスの価格の閾値を知ることが重要です。

まとめ

最近は、値上げもあるし、消費税もかかるからあんまり端数価格だから「安い」って感じることって薄れてきているような気もしますね。

そして、誰もが8を端数にしているからといって、8にする必要もそれほどないような気もします。

例えば、1パック98円の納豆が99円になったとしてももしかしたら気づかないかもしれないですよね。

端数価格は有効な価格戦略ですがもう一工夫してみてもいいかもしれません。

最後までお読みいただき有難うございます。

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