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あなたは今年運命の人に出会います バーナム効果-行動経済学の理解と実践25

星占い、手相、血液型、おみくじ、タロットなどなど。

他にもさまざまな占いがあります。朝のテレビとかラジオで今日の運勢が流れていると特にすごく信じているわけではなくてもついつい気になってしまいます。

信じてなくても、どこかでちょっと気になってしまいませんか?

それは、どこかでなんとなくあたっているような気がしてしまうからなんです。

この記事では、占いをなぜかあたっていると思ってしまうバーナム効果についてです。

バーナム効果とは?

バーナム効果とは、多くの人に当てはまるような一般的なことなのに、自分だけにあてはまる特徴だと思い込んでしまう心理現象のことをいいます。

占いは、実はかなり誰にでも当てはまりそうな一般論を書き並べることで「当たっている」って思わせているのです。

バーナム効果のバーナムとは、映画「Greatest Showman」で主役のヒュー・ジャックマンが演じた興行師のバーナムが言った言葉「We've got something for everyone (私たちは誰にでも当てはまるものを持っている)」と言うセリフから来ています。

この考えがあったからバーナムは興行師として成功することができたそうです。

マーケティングにどう活かす?

ビジネスで占いのように顧客の将来を予言することは一つ間違うと「ペテン師」のようにみられかねません。いかに、バーナム効果をマーケティング施策にふまえるのかは慎重であるべきですよね。では、その方法を考えます。

人は誰でも悩みは持っています。自分だけの悩みだと思っていることも結構多くの人が抱いていることだと思います。
自社の商品・サービスが顧客の悩みをどのように解消できるのかを考えて、顧客1人を具体的なイメージまで落とし込んでみましょう。その1人の悩み多くの悩みの解決策となってくるはずです。

次に、重要なことはポジティブに背中を押すことです。

自己充足的予言」と言う心理効果があります。将来の予言が実現した時に、その予言が「当たっと」と錯覚する心理です。実際は、予言に沿って行動した結果であったことを「予言の通り」だと思い込みます。

ポジティブなメッセージで前向きに背中を押すことができれば、顧客の「自己肯定感」が高まり目標の実現の手助けとなることができます。

まとめ

占いなどで一般的なことを自分だけの特徴だと思ってしまうバーナム効果についての説明でした。
「運命の人に出会えます」も自己充足予言ですよね。「運命の人」に出会おうって努力することにつながりますし。

そう思うと、行動させてくれるきっかけとなる占いは決して悪いものではないですね。

最後までお読みいただき有難うございました。

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