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【楽曲解説】étranger
carpe diemと一緒に両A面シングルとして送り出した一曲。
この曲は埋もれてるように見えるけど相当思い入れが深い。
自分の揺るがないルーツとしてNICO Touches the Wallsというバンドがいて...
実はこれ、彼らの「エトランジェ」という楽曲が好き過ぎて自分なりの再解釈をしながら、自分のルーツに対してどんなアプローチができるのかというのをとことん突き詰めてみたって曲で。
(うちの曲の読みはエトランゼ、ね)
なので歌詞も「エトランジェ」の主人公が自分であったら、という目線で実は物語を作っていて。
直訳「異邦人」の名の通り、無機質な街に過去の自分や大切であった誰かの影を投影しながらあてもなくさすらう様をとことん物悲しく、綺麗に描きたいというビジョンを曲に反映できた気はしている...
MVで映像化とかはしなかったけど、石畳のゴシックな西洋調の街をイメージして書いてたりするので実は裏にうっすらオルガン入れたりもしてたり。
(ティムバートンのスウィーニー•トッドなんかの街の雰囲気を思い浮かべてほしい)
何人が気づいてるんだろうこれ。
あと特筆すべきはギターソロ部での謎の転調。
結構セオリーは無視してるけどかなりきれいに収まった感がある。
あそこでグッと曲の雰囲気を変えることでギターソロも一つの歌のように際立たせたい、かつ曲中のカタルシスをより演出したいって意図が隠れてたりもするので是非チェックしてもらえればと。
ギターソロからピボットコード(転調タイミングのコード)を経てからラスサビの頭「僕らは」、からのブレイク。
後悔や懐古していた自分が夢から一気に覚めるようなこの感覚がとても好きだったりするのです。
本当はもっともっともっと語れる、そんな大好きな一曲。
それでは、また次回。
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