やらないことを決める覚悟が自分を変える
「きっと将来の役に立つはず」とうまく言い聞かせていた自分がいた
今日は大きく覚悟が決まった日になった。
どんな覚悟かというと、それはやらないと決めたことに手を出さないということ。
すぐにはつながることでないのに、長期的な「種まき」を理由に無駄な行動をしてみたり、不安になって短期的な利益を求めた行動に出たりしてしまうのが起業家あるあるなのではないかと考えている。
私もそうだった。
「小泉くん、今度一緒にイベントやろうよ!」とか「コラボできることあったらいいね」に対して、それが嬉しくて何でもかんでも「やりましょう!」と答えて頑張ろうとしてきた。
これらの提案がすぐに事業につながらなくとも、「きっと将来の役に立つはずだ。人生に無駄なんてないのだから!」と言い聞かせてきた。
しかしそればかりをしていては、売上につながらず不安になった私は、すぐにお金をもらえる単発系のイベントを企画したり、参加したりして、目の前のお金を稼いだりもしてきた。
この2年間、行動力と積極的な姿勢でチャンスを掴んできたことも数多くあったからすべてが間違えていたとは思わない。
でも、「今変わるときなのかもしれない。」とそう思った。
「いろいろ手を出しすぎてません?」という仲間の一言が自分を変えた
そんなきっかけとなる出来事が最近あった。
2月からジョインしてくれた仲間から「やすさん、いろいろ手を出しすぎてません?いろいろやると脳も体も分散するので、結果どれも中途半端になると僕は思います」って言われたことだった。
それを聞いたときはなんかすごく図星なこと言われてぐうの音も出ないって感じだった。
自分でもいろいろ手を出しているけど、案件が大きかったり、自分のキャパシティ的に時間が裂けなかったりで、どれもうまくクロージングまで持っていけていないことに気付いていた。
「いろいろ手を出しすぎてません?」を言われて、すぐに社内の緊急会議を開いた。
これがタイミングだと思ったし、今変わることができたらまだ全然手遅れじゃないと思ったからだった。
結果はみんな、「社長(僕)が手を出しすぎて心の余裕がなくなっている」ことで一致した。
なんか複雑な気持ちになった。
やっぱり人は褒められたい生き物だからこそ、現実のいい意味での厳しい声に悲しさもあったけど、それ以上にみんな本当にありがとうって気持ちになった。
この会議で決まったことは、
・社長は種まきという名で外に出るのをやめてちゃんと席についてmustな仕事をすること
・もし社長がやるべきではないことをしていたら周りが遠慮なく注意すること
・席につけない時があるとしたら、席につかずしていたことの結果をみんなに報告すること
だった。
こんな改めて言語化すれば当たり前のようなことを緊急の会議で決めている社長がどこにいるんだと思ったけど、もしかしたらそこに気づけていない起業家も結構いるんじゃないかって思った。
Face Jobはやめて、本当にすべきことをしよう
起業家なら多くの人が一度は目にしたことがあるのではないかという田所雅之さんの「起業の科学」にこんなことが書いてある。
Fake Jobを捨てよ
「忙しい忙しい」と言いながら自分が本来取り組むべき難題を脇に置き「緊急だけど重要ではない」嘘の仕事(Fake Job)に時間を費やしている。
まさに僕がそうだったのかもしれない。
別にサボってはいなかったし、一生懸命頑張ってもいたと思う。
それによって売上も増えていたから、Fake Jobとまでは行かないかもしれない。
しかし「忙しさ」を理由に将来を考えたときに、本当はもっと重要な仕事があるのに、それっぽい仕事(正しいと言い聞かせているような仕事)に多くの時間を割いていたように思う。
初期のスタートアップは「ヒト・モノ・カネ」のリソースが不足している。
そんな限られたリソースを最大の効率で結果を常に出さなければ、淘汰される運命なのに。
周りの仲間によって、自分が気づけたように今この記事を読んでいるあなたにその気質があるなら、これを機に自分と向き合って欲しい。
本当に自分がすべきことを今しているか。
やらないことをしっかりと決める覚悟をもてるかが、起業家自信を変えるし、スタートアップが死なないためには必須ではないかと僕は思う。
気づけても、覚悟を持てても、明日からの日常が急に変わることはないけど、みんなで励ましあいながら頑張っていこう!
ここまで辿り着いてくださったあなたへ。人生で誰と出会い、どんな縁があるかはわかりません。でもそれを楽しむことができる人生こそが、発酵ある毎日だと私は思っています。サポートはみなさんとコラボするために使いたいので、意思表明としてお気持ちいただければ嬉しい限りです。