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現場観戦の価値は

昨日、NGUラブリッジ名古屋の試合を見に行きました。
行くと決めたのは当日の朝。その朝も少し迷ってから、行くと決めました。
その際の「思考の経緯」を言語化、まとめてみます。
対比の参考として、先月静岡県磐田市へ観戦に行ったジュビロ磐田の事にも触れています。

NGUラブリッジ名古屋
名古屋にある女子サッカークラブ。
今季からなでしこ 1部リーグに昇格。
開幕戦は見事に勝利。
第2節となる昨日はホーム開幕戦でサポーターの期待も高かった。
その期待値は愛知県知事の大村氏(写真左)も会場に来るほどのものです。
※写真右はキャプテンの三浦選手。

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1、配信がある

なぜ迷っていたか。
その理由の一つに試合の配信がYouTubeであるのです。

解説付きで配信されるのはとてもありがたく、またYouTubeなので操作性も良い。
なでしこ 1部に感謝です。
「試合を見る」だけが目的なら、この配信で良いのです。

2、試合会場へ行く事のマイナス要因

会場に行く事に迷いがあるのはマイナス要因、つまりデメリットがあるから。
そのデメリットは「移動」とそれに伴う「時間」、そして「お金」に関する事です。

まず移動時間がかかる。
家だとそれが無い。むしろYouTube配信はいつでも見ることが出来る。
もう一つはお金、つまり電車代です。

またチケット代もかかる。
この試合は1000円のため、他のプロスポーツに比べれば割安ですが、無料ではありません。先程のYouTube観戦は無料で見る事ができます。

時間は絶対的価値があるため、無駄にしたくありません。
電車代は名古屋市内だから高額では無いし、チケット代と合わせても数千円の範囲ではあります。。。

3、移動をプラスに変える

移動時間を無駄にしない。
そのため、私の場合スポーツ観戦は電車移動が多いのですが、その時間を読書に当てています。
家だとどうにも集中して本を読めない。そこで電車というのはちょうど良い読書タイムとなるのです。

今回の試合はホームなので行き慣れた場所ですが、アウェーの時は初めて行く場所もあります。
行った事の無い場所に行く。
そんな場合は行く価値が物凄く高まります。

先月はジュビロ磐田の試合を初めて見に行きました。
「知らない事を知る旅」は行動価値が本当に大きいです。

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4、価値の対価

元々試合観戦は好きでした。
会場の臨場感、プレーに一喜一憂するファンの歓声。その一体感。
それが好きで試合会場に足を運んでいました。

今は、、、。
少し変わりました。
純粋に凄いプレーを見たいと思うようになりました。
そこで1項に出てくる配信。
プレーを見るだけなら配信で良いのです。
が、会場でしか見れない価値がある、そう思うのです。

それは「能動的に、主観的に見る」という事。
配信だとどうしてもその画面からの情報に絞られます。
つまり、第3者から見た視点、大衆に最適化された視点です。
「客観的視点」と言い換えられます。
そこが配信の最大のデメリットです。

会場全体の中で見たい所を見る。
チーム全体の動きを把握する。
それが楽しいのです。

また、スーパープレーを目の前で見る、これは最大の醍醐味です。
リアルな空間で5感で感じながら見るスーパープレーは感情を動かします。

実際、昨日の試合では11.加藤選手が目の前で見せてくれたプレーは唸りました。

【74分22秒のプレー】※画像はYouTubeから
ゴールエリア左サイドでボールを持つ。
自身からやや離してボールを置く。
DFがつくがお互い動かない。
動かない事でDFの動きを誘う加藤選手。
DFがボールを奪いにきた所で逆に動き突破する。
DFのフォローがくるが、先にシュートを打つ。

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このプレーを見ただけで、この日試合会場に足を運んだ価値を感じました。
感情が動く体験。
配信を見ていただけではここままで心に響かないでしょう。
会場という5感で感じ取れるリアルな空間でこそ、大きく感情が動いたのです。

これこそが試合会場へ行く醍醐味であり価値。チケット代はその対価だと思うのです。

5、空間を共有する対面の会話

もう一つ、現場観戦の良いところ。
ファン仲間との会場での会話も楽しいものです。
SNSでの繋がりもありますが、やはりリアルな会話は良いものです。

6、ここまでのまとめ

会場へ行くデメリット
 1、時間とお金の消費
 2、試合を見るだけなら配信で可能

現地観戦のメリット
 1、知らない場所へ行く事の価値
 2、現地だからこその感情が動く体験
 3、リアルな会話

特に先月のジュビロ観戦は「知らない場所へ行く事の価値」が大きかったです。

7、見たい選手を見る

他の行動要因として、見たい選手がいた事もあります。
今回のラブリッジ観戦の決め手はそこでした。

これまで書いた通り、「見る」だけなら配信で十分。
しかし主観ではない。
やはりそのプレーを自分の主観で見たい、画面に映らないプレーも見たい。
それが決め手だったと思います。

ちなみに見たかった選手は三浦桃選手
キャプテンでエースナンバーの10番を付けています。
大学卒業後のルーキーシーズンとなる2019年に1度だけ見た事がありますが、ルーキーながらスタメン出場し、そのプレーはボールコントロールやパスが上手い印象でした。
2020年は1度も観戦に行けなかったのですが、背番号は10となっていました。
今季はキャプテンにも任命。
プレーは見ていなくても確実にキャリアアップしており、見たいと思える期待値は高かったです。

そして試合でも期待通りの質の高いプレーでチームを牽引。
素早いパス回しや積極的なシュートで攻撃のタクトを振るっていました。
会場で見て良かったと思います。
※写真はCKを蹴る三浦選手。

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先のジュビロ戦でも遠藤保仁というレジェンド級の選手がいます。
ジュビロの場合は先に「磐田(ヤマハスタジアム)に行きたい」があり、後で遠藤選手がいたな、と気づいたのですが、試合ではやはり遠藤選手を目で追っていました。
W杯で得点を決めた男はオーラをまとっていました。
※写真はCKを蹴る遠藤選手。

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見たいと思える選手もまた、見る事によって感情を動かされる体験を得る事ができると思います。

現地観戦には「見たい選手を見る」という意味合いも大きいです。

8、結論

ラブリッジの現地観戦を決めた理由。
それは「三浦選手を見たかったから」になります。
それが「時間とお金の消費」というマイナス要因を上回りました
結果、三浦選手を見れただけでなく加藤選手の突破する場面で大きく感情を動かされ、大きな満足となりました。

思いもよらぬ付加価値(加藤選手の突破)は、「会場に行った」事によって得られました。

「試合を見る」だけでは得られない体験がある。
それこそが「現場観戦」の大きな価値だと思うのです。


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