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永井唯菜

2018年にコアラーズへ入団した永井選手の話。



1、コアラーズ入団から今季開幕まで

永井といえば2017年のウィンターカップ優勝があげられる。大阪桐蔭高校優勝の立役者の一人だ。そんな全国制覇の看板をひっさげて、コアラーズには2018年1月にアーリーエントリーで登録され、4月に正式入団した。

コアラーズの若手に目を向けると、2017年は新人入団なし。永井のポジションであるフォワードは2014年の根本以来となる入団だ。
2018年にはガードやセンターにも大型新人が入団しており、コアラーズの将来は明るいものだと思われた。しかしその選手たちの相次ぐ退団。さらに2019年も新人入団はなく、コアラーズの若手は苦しい時代に入っていた。

実際、20-21シーズンのレギュラーで一番の若手は2015年入団の西岡・川井であり、そこから底上げができていない状態だった。永井も試合には出場していたがポジションを奪うまでには至らず、期待の若手のままだった。
そんな中、同じフォワードポジションの池谷・櫻木という元日本代表選手も引退していく。今季のフォワードは日本代表の根本、ルーキ―の大﨑、そして永井の3人だ。永井にとっては待ったなしの状況になった。
※ただし根本は今季SGで登録されている


2、21-22シーズンの開幕、そして飛躍のとき

今季の開幕戦は根本が代表帰りというコンディション不安もあってか、永井はスタメンに抜擢された。しかし目立った活躍はできず、2戦目以降は根本にスタメンを譲ることになる。その後も出場するなかで、リバウンドやルーズボールへの反応では持ち味を発揮していたが、得点などでは大きな成果は出せないでいた。

しかし9日の富士通戦。これまでのおとなしいイメージとは裏腹に、めざましい活躍をみせた。
自身ハイとなる14得点のみならず、スティール2、ブロック1とディフェンスでも存在感を発揮した。この試合の勝利は間違いなく永井がもたらしたものだった。その活躍は、かつてウィンターカップ決勝で躍動した永井そのものだった。

永井の持ち味であるリバウンドやルーズボールへの反応。それだけではないプラスαの能力に磨きがかかったとき、チームの勝利になくてはならない存在になるはずだ。この富士通戦、開いた点差を縮める活躍や、相手の攻撃を止めるディフェンスをみせたように。

次の試合で真価は問われるだろう。ふたたびチームを救う活躍を期待したい。

永井の飛躍の時はきたのだ。


※次の試合について

次戦のエネオス戦は中止になった。次の試合は代表活動やオールスターを挟み、2/26(土)の羽田戦になる。

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